本当の名前 ページ3
『あ…ゴンとルリカは…?』
「あいつらなら諦めずにまだやってるぜ」
…確かにゴンとルリカらしい…
到着まで後どれくらいだろ…それまで暇だなぁ
キルアと暇をつぶすしかないか
『ね…キルア』
「ん?」
『もう一度…夜景を見に行こ』
「おう」
キルアもやることはないと思うからいいよね
特に行くところもないし夜景を見に行くしかないからね
この飛行船は広いからどっちから来たかもわからなくなる…
「…なぁ」
『…何?』
「お前ってユルレイア家?」
『ユル…レイア…?』
「貴族の一家だよ、その一家と仲が良くてな。昔その一家の末っ子が流星街に捨てられたって噂が立ってたんだけど…その一家の姉妹がお前の顔に少し似てたからそうなのかなって思ってさ」
顔が似てる…か
ボクの顔、姉達に似てたのかな
その過去、ボクの過去と一致してる…だから同一人物。つまりボクがユルレイア家という可能性が高いってことか…
『…確かにボクは元貴族で捨てられたよ…』
「確かその末っ子の名前が…A…Aだったはずだ」
『A…?それが本当のボクの名前…?』
A…Aか
A=ユルレイア、それがボクの名
…不思議な気分だな…自分の本当の名前がこんなところでわかるなんて
『…ありがと…キルア』
「ん」
お礼を言うのは少し恥ずかしい
普通に物事を言うのは慣れてきたけど、お礼を言うのはやっぱり…
「…少しイチャついているところ悪いですが…」
「‼べっ…別にイチャついてなんてねーよ‼」
「おや、そうですか」
サトツさん…イチャついてなんていないし…
勘違いしないで欲しい…
「おや、そうですか」じゃなくて…びっくりするじゃん…
「で、何しに来たわけ?」
「ええ、少し見かけたので手伝いをお願いしようかと」
『手伝い…?』
手伝いって…何の…?
「内容ですが…この卵のことなんです」
と言ってサトツさんは手のひらくらいの大きさの卵を取り出した
その卵は少し小刻みに揺れていた
『卵…?』
「はい。マフタツ山でクモワシの卵ではない卵が見つかりまして…さっきから小刻みに揺れていることからもうすぐ生まれると考えられるのですが全く生まれる気配がないので…」
サトツさんに卵を渡してもらうと卵から伝わる振動があった
少しの温もりを手で感じた。
確かにもうすぐで生まれそうだが、生まれる気配が全くない。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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