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俺の二十六話 ページ4

起きてスマホを見たら、
[昨日はすみませんでした。今度お詫びさせて下さい]
と隣人からのLINE。
頬への口付けはバレてねぇらしいと安堵してベランダに出る。
冷えた空気と当たる日光で寒いけど心地良い。

『…おはようございます』
「お、おはよ」

微妙な表情でベランダに現れた彼女はいつも通りの見た目。
申し訳なさそうに眉を下げてるから、手を振って見せれば少し和らぐ表情。
2人で並んでタバコを吸うこの空間にも、慣れというか、日常感が出てきたのが少し嬉しい。

「二日酔いじゃねぇ?」
『あ、ちょっとだけ…ほんと、すみませんでした』
「全然。悪ぃな、部屋ん中見ちまった」
『いえ、ありがとうございます、ベッドまで連れてってくれて』
「どーいたしまして。…んで、お詫びって何してくれるん?」
『えっと…』
「お詫びにお付き合いしてくれるとか?」
『…それは、』
「ふは、嘘嘘」
『…お試しでも、良ければ、』
「え、」

驚きすぎてタバコ落とした。
気恥ずかしそうに視線を伏せる様子からして、どうやら聞き間違いじゃないみてぇ。
お試し、お試しなぁ…

「えーよ、お試しでも。1週間でどう?」
『へ、』
「1週間で惚れさせたる」
『っ、』
「よし、決まり。よろしく、A」
『は、い』

真っ赤な顔で頷く彼女にニヤケが止まらねぇ。
あー、ヤバい。
激甘ラブソング書けそうな気分。
ベランダから戻りたくねぇな、どーしよ。

「…俺の彼女さん、部屋に来ませんか。変なことはしないんで」
『へっ、その、えっと』
「鍵開けとく」
『は、い』

…どーやって惚れさせたろかな。

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あめ。 - 初見ですが、とても面白くて一気に読んでしまいました笑笑 無理のない範囲で更新頑張ってください!楽しみにしてます!! (2021年1月31日 22時) (レス) id: d966c456bc (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうさん» あけましておめでとうございますー、こちらこそ、今年もよろしくお願いします!ひげ、絶対こそばゆいと思いますよ(笑)体験できたら多分その日が私の命日です…(笑) (2021年1月4日 14時) (レス) id: e82758c75a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - あけました!今年もよろしくお願いします(^^)ヒゲ…こそばゆいですかね?ですよね笑!体験してみたい笑笑☆続き楽しみにしてます〜♪ (2021年1月3日 23時) (レス) id: 8e3534224c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ゆうさん» おお、となってくれましたか(笑)よかったです! (2020年12月29日 23時) (レス) id: e82758c75a (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 更新ありがとうございます♪楽しみに待ってました!お試しでも、と言ったのにおおっと笑。近づいてくれて良かった〜(^^)またまた楽しみにしてます! (2020年12月29日 22時) (レス) id: e9f820bca5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:怜. | 作成日時:2020年12月18日 19時

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