#45 ページ47
.
歩いて数分のコンビニで手っ取り早く夕飯を買うと足早にホテルへと向かった。
途中に吹いた一瞬の風が妙に冷たくて身震いした。
最近の秋は寒くなるのが早くて困る。
ちょうどいい服まだ出せてないんだよな〜
落ち着いたら早々に衣替えしなきゃ
ホテルの入口が見えてきたところでうろうろする2人の人影に目が留まった。
まさか非常識な記者か？と疑いの目を向けながら歩いたが数メートルという距離に来たところでその疑念は覆された。
「……いいか………Aが…来たら………聞いて…」
会話が断片的に聞こえる。
すると向こうがこちらに気づいた。
「A…！」
康太ともう1人、私の初仕事のとき会場で私に詰め寄ったあの記者だった。
「どういうこと……どうしてここに…」
そう言った直後にハッとした。
康太はこの記者を利用したんだ…
何とか私とヨリを戻したいと考えていた康太は結構前から私のこと探ってた……？
そしていきなり現れて色々聞くのは気が引ける…だから誰かを利用してでもせめて今付き合ってる人がいるのかどうかだけ知りたかった…？
ほんの数秒でいろんな思考が脳内を駆け巡る。
私が想像していることは間違っているかもしれない、でもそう思わざるを得ない状況でもあるのは確か。
「A…」
一気に拒絶感が湧いてきた。
康太の顔を見るだけで虫唾が走る。
こちらに近づいて来る康太を凝視しながら後ずさる。
「………消えて…今すぐここら消えて…」
「A、あの、これは違うんだ…！」
「何が違うって言うの？もう二度と私の前に現れないで。」
私は恐怖と怒りが入り混じった今までに感じことのないような気持ちで羽生くんの待つ部屋へと走った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 369人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚紀(プロフ) - 未来さん» ありがとうございます涙 これからも頑張ります\( ･ω･ )/ (2018年2月27日 7時) (
レス) id: 678380d46e (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (2018年2月27日 6時) (レス) id: ee26f29eef (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 羽生くん…天使かな？もうヤンデレ最高っすね！！ (2018年2月27日 6時) (レス) id: ee26f29eef (このIDを非表示/違反報告)
柚紀(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます涙 ちゃんとヤンデレになってるのか不安なんですが頑張ります(*´>ω<`) (2018年2月27日 0時) (レス) id: 678380d46e (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - すごいおもしろい！ヤンデレさいこー (2018年2月26日 22時) (レス) id: 1803f0d223 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柚紀 | 作成日時：2017年2月25日 0時
