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「い、いくらスポンサーのお偉いさんだからといってこんなとこまで来ちゃダメだよ…!」
「お願いだから、話を聞くだけでも……」
「だから嫌だって言ってるでしょう?」
私は椅子から立ってその場を離れようとするがその前にすばやく康太に行動を制御される。
やっぱり男の人との力の差は歴然なので腕を掴まれるだけでなかなか動けない。
「俺さ、Aと別れてからも色々あって…よく考えたんだ。そしたら、やっぱりAが一番だった。そんな人に俺はたくさん酷いことしてきたことも後悔してる。」
「失ってから気付く大切さ?って言いたいの?」
「……うん。」
「ふっ、同じ言葉を他の女の人にも言ってるんじゃないの?」
「お前……」
「いいわよ、また殴れば?」
「…ごめん、本当に……悪かった…。」
別に今更謝ってもらわなくてもいい、もうどうでもいいのに。
そもそも謝って済む話でもない。
謝ったからって過去が消えるわけじゃないんだ。
それなのに………――
「お願い、いい加減にして。ここは私にとって職場でもあるんだから私情は控えて。」
「おい…ここでしかお前とは会えないだろ。」
その時、
「あれ?何してるの?」
私は彼の姿を見て心の底からほっとした。
「羽生くん…!」
その瞬間に康太の私を腕を掴んだままの手がするりと抜けた。
「どなたですか?連盟の人ではないですよね?」
「……っ…。すみません…。」
康太はチラッと私を見ると足早にその場を去った。
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柚紀(プロフ) - 未来さん» ありがとうございます涙 これからも頑張ります\( ・ω・ )/ (2018年2月27日 7時) (レス) id: 678380d46e (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 更新頑張ってください!! (2018年2月27日 6時) (レス) id: ee26f29eef (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 羽生くん…天使かな?もうヤンデレ最高っすね!! (2018年2月27日 6時) (レス) id: ee26f29eef (このIDを非表示/違反報告)
柚紀(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます涙 ちゃんとヤンデレになってるのか不安なんですが頑張ります(*´>ω<`) (2018年2月27日 0時) (レス) id: 678380d46e (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - すごいおもしろい!ヤンデレさいこー (2018年2月26日 22時) (レス) id: 1803f0d223 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柚紀 | 作成日時:2017年2月25日 0時