#22 ページ23
.
羽生くんの私を"自分のモノにしたい"という言葉が頭の中でこだます。
ああこのまま羽生くんに身を委ねちゃおうかなっていう悪魔の囁きみたいなのと一線を越えてはいけないと必死にそれを止めようとする天使みたいなものが私の中で混ざり合っている。
でも今の私に羽生くんを止められると思えないのも事実。
「ずっと忘れられなかったんだよAのこと。この日を待ってたんだ。」
「……で、でも…」
「ね、俺たち付き合おう?もしそれが周りにバレてAが責められるようなことになるんだったら俺から詰め寄ったって言えばいい。」
「そうしたら羽生くんが…!」
「俺はAを守るためなら何でもする。」
力強い一言だった。
羽生くんの瞳に迷いはない。
「………。」
私は返す言葉が見つからず押し黙ってしまう。
その間にも羽生くんの手は止まらない。
このままじゃそろそろやばい…!
「そんな不安そうな顔しないでさ、こっち向いてよ?」
「あっ…」
顎をくいっと持ち上げられたかと思うとまたキスをされた。
今度は長くて深いキス。
それだけで私の頭の中は真っ白になって何も考えられなくなる。
このままじゃダメだって思ってても全力で羽生くんを拒もうなんていう考えは私の中に微塵もない。
一体どっちなんだよ私……。
我ながら自分の優柔不断さには呆れてくる。
羽生くんは静かに唇を離した。
「Aは俺の言う通りにしてればいいんだよ……。」
羽生くんが私の耳元で甘く囁く。
その一言で私は悪魔の誘惑に負けた。
.
369人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
柚紀(プロフ) - 未来さん» ありがとうございます涙 これからも頑張ります\( ・ω・ )/ (2018年2月27日 7時) (レス) id: 678380d46e (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 更新頑張ってください!! (2018年2月27日 6時) (レス) id: ee26f29eef (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - 羽生くん…天使かな?もうヤンデレ最高っすね!! (2018年2月27日 6時) (レス) id: ee26f29eef (このIDを非表示/違反報告)
柚紀(プロフ) - ゆずさん» ありがとうございます涙 ちゃんとヤンデレになってるのか不安なんですが頑張ります(*´>ω<`) (2018年2月27日 0時) (レス) id: 678380d46e (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - すごいおもしろい!ヤンデレさいこー (2018年2月26日 22時) (レス) id: 1803f0d223 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柚紀 | 作成日時:2017年2月25日 0時