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何かある、そう直感的に思った
だからこそ、今じゃなくてもっと落ち着いたときに話してほしいってそう思ったんだ。
Aの家からの帰り道、
俺たちの間には重苦しい空気が流れ、それに耐えきれずに何か言おうとそう思った時だった
mm「阿部くん！！！！！」
後方からの声、暗くてもすぐに誰か分かった。
しかも、ただ事じゃなさそうなその声色にそこにいた全員が足を止めた
ab「目黒、お前Aは、」
mm「ちょっと、喧嘩して、！
それはいいから、早く！！」
dt「ちょっと落ち着け、目黒。
何があったか、ちゃんと教えて？」
いつも年齢の割には落ち着いているように見える目黒も、所詮は中学生。
明らかにテンパっている様子に舘さんが冷静に声を掛ければ少し落ち着いたようだった。
mm「俺、さっき姉貴と喧嘩して
腹立って出て行った手前帰れなくて、隣のラウの家に行ったんだよ。
そしたら、なんか知らない男の人が家に入っていって、
しかも、なんか入る前に電話してて、リリカって言ってて、
俺姉貴から話聞いてたから！！リリカやばい奴だって知ってたから！！
今すぐ飛び出そうとした俺をラウが止めて、今すぐに阿部くんたちを呼べって、それで」
目黒の話に、みんなの息をのむ音が聞こえた
fk「リリカって、向井リリカか・・・？」
mm「！！！そうっす！！！ずっと姉貴に嫌がらせしてたのも、噂流したのも！！」
nb「おいおいおい、まじかよ、、、」
sk「待って、めめ。男の人の特徴分かる？」
mm「えっと・・・・・、特徴、特徴、、、
ああ！！！！イントネーション！！！なんか話し方っていうか、イントネーションが変だったっす！！！」
dt「阿部、」
『・・・・・今すぐ戻ろう！』
まだ詳しいことは分かんないけど
なんとなく、パズルのピースが繋がっていく感覚、
今朝感じた違和感も何もかも俺の勘違いじゃなかった
なぜ、彼は１年生なのにあそこにいたのか
偶然じゃなくて、Aに近づくためだとしたら。
そして今家に二人っきり、
まずい状況なのは確か。
どうか無事でいて＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
．
ab「A・・・！！！！」
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作者名：華子 | 作成日時：2020年7月27日 8時
