私は《遊んでる》らしい。【阿部亮平】 (ページ15)

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ab「じゃあ、Aは女子の方の採寸お願い

・・・何かあったら絶対に言いに来るんだよ？分かった？」

『んもう、大丈夫だって！』

結局私たちのクラスは佐久間のゴリ推しによってコスプレ喫茶をやることになり、

実行委員である私たちは採寸まで頼まれたわけだけど

女子のみの空間になることに４人はあまりいい顔をしなかった

阿部ちゃんなんてお母さんかよ！って突っ込みたくなるほど同じことを何回も言ってくるし、

舘は真顔で俺もついていくなんて言い始めて丁重にお断りしたよね。国王、ソレ犯罪。

『じゃあ、採寸していきます。』

始めの方は恐る恐るといった雰囲気だったけど

中には少し声を掛けてくれる子も居たり、阿部ちゃんたちと仲良さそうなのを見て噂って嘘だよねと言ってくれる子もいて何とか平和に終わった

阿部ちゃんたちのお陰で少しずつだけど噂話の誤解とか溶けつつあるのかなって嬉しくなる

でも、

少しトイレ、と廊下に出た時だった

「あんた、まだたぶらかしてんだーー。

今度は阿部くんたちってほんと男好きすぎ」

『リリカ・・・・』

リリカ、１年前私の根も葉もないうわさを流した張本人

今年に入ってクラスも離れたしもうほとんど会わなくて済むと思ってたのに

『別にそんなんじゃないし、あんたには関係な・・・イタッ！！！』

「あんたのそういう余裕ぶってるとこが嫌いなの

ミスコン出るらしいけど恥かかないようにせいぜい頑張りな～～

阿部くんたちだってあんたのこと可哀想だから近づいただけ。すぐに離れていくに決まってるでしょ

調子乗んなよ？」

それだけ言い捨てて、リリカは満足そうに自分の教室に帰っていった

『・・・くだらない。さっさと帰ろ。』