2 ページ2
『・・・は?』
クラス全体からの視線が痛いくらいに刺さる
このあり得ない状況に私は声を発するだけで精いっぱいだった。
私にまつわる噂、
ことの発端は一年前
高校に入って初めての友達の彼氏が私に告白してきたことだった
もちろん私は断ったけれど、その友達はなぜか私を責めた
最初はその彼氏をたぶらかした、という程度の内容だったものが
次期に告白される回数が増えるとともに尾ひれがどんどん付いていった。
確かに、周りよりも派手な顔立ちに色素の薄い髪色で遊んでいると思われがちなところも自覚はしているが、
噂になるような、寝取り、十股、エンコウ・・・などといったことは全く身に覚えがない
どころか、彼氏はいまだにいたことがない
気付けば同姓からも異性からも距離を取られ白い目で見られるようになってから一年
こんな生活にも慣れたころ
いきなりうそだよねなんて言われても・・・
しかも相手は学年の有名人かつ人気者
出来れば関わらないでほしい。
『阿部くんには関係ないし、なんでここに座って、』
ab「え?くじ変えてもらったの聞いてなかった?」
『はあああ!?』
流石にこれには大きな声を出してしまった
そう、今席替え中で、私の隣に行きたくないだとかって誰かがぐずっていたところで、、
そのくじを阿部くんが?
『なんで、そんなこと』
ab「ええ〜〜、そんなの目黒さんの横が良かったからに決まってるじゃん?」
よく女子達あざといと騒いでいた首をかしげる動作と共に阿部くんの口から出た言葉は
クラス中の悲鳴も相まって私の頭をズキズキと痛めつけるのだった
511人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:華子 | 作成日時:2020年7月27日 8時