私は《遊んでる》らしい。【阿部亮平】 (ページ34)

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数分後、遠慮がちに開いたドアから

康二が目を真っ赤にはらして入ってきた

阿部ちゃんの、握ってくれている手に自然と力が入ってしまう

ab「辞めなくて大丈夫？」

『うん、大丈夫、』

kj「A・・・・・・・・」

ふらふらと私のベッドの近くまで来た康二は

そのまま倒れるかのように布団に顔を埋めて肩を震わせながら、昨日の夜と同じようにひたすらに謝るばかりだった

dt「向井君、

今君にできることは、Aにしたこと全部、正直に話して謝ることだよ・・・」

舘の言葉に小さく頷いた康二は、

涙でぐちゃぐちゃになった顔をそっと上げて、

ぽつりぽつりと話し始めた

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kj

今年の春、俺は地元の奈良を離れてこの地にやって来た。

両親は母親の故郷でもあるタイに仕事の関係で引っ越したため、

いとこのリリカの家に住むことになったから。

リリカは、昔から優しくて美人で大好きな自慢のいとこやった。

いとこやけど、俺はリリカのこと一人の女性として見ていて、

そのことにリリカも気づいてたんやろうな、

結局、俺はリリカの思う通りに動いてくれる駒に過ぎひんかったのに、