共通点しかないけど不仲です。 (ページ2)

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@ ページ2

バンッと勢いよく扉を開けると

目を見開いて私の方を見る佐久間。

見慣れたフィギュアたちの中にはちょいちょい私のかわいこちゃんたちもいて
それがより一層私の神経を逆なでする。

『ねえ、あんた私の録ってた〇滅の刃消したでしょ！！！』

怒りのままにそう叫ぶと、

ずっと驚いたように目を見開いていた顔が少しにやっと笑ったのを見逃さなかった

・・・やっぱ、こいつわざとだ、、

『なんでそんなことしたわけ、？』

sk「ちょっと静かにしてくんない？？今嫁と会話してるんだから」

『話逸らさないでよ！あんたの仕業だってことぐらい分かってんの！』

sk「うるさいなあ、ちょっと手が滑っちゃっただけじゃん。ね？レムちゃーん？？」

・・・ありえない。

今私が一番大好きな漫画で、ジャ〇プも単行本もアニメも全部欠かさずにチェックしてることはメンバーもファンだって知ってる周知の事実

大好きで、本当に大好きで
今日仕事から帰ってきてからのお楽しみにしてたのに・・・

先ほどまでは怒りでどうしようもなかったけど、

アニメを一話見逃してしまったという悲しみが一気に襲ってきて

鼻がツーンとなるのと同時に目頭が熱くなっていることに気づいた

こんな最低なやつの前で涙なんて見せたくない、そう思ってるのに

堰をきったように涙が次々とあふれてくる

『・・・なんでここまでするの？？

嫌いなのはしってるけどさあ！！私ここまで酷いことしたことある？？

何？私がなんかした？

最低、ほんとに最低！！

二度と顔見せないで！！！！！！！！！！』

それだけ言い残し、階段を駆け下りて外に飛び出した。