5 ページ5
あれはまだ私が10歳かそこらの時。
今日みたいに雨が降っていて、
遠くの方からは雷鳴が聞こえていた。
久々の家族旅行だったんだ。
少なくとも、家族旅行だった。
私は母親の連れ子だった。
義父はそんな私をかわいがってくれていた。
毎週週末になると三人で出かけたり、家でまったりしたり。
至って普通の、幸せそうな家族だった。
でもそれは外見だけ。
義父は母親の資産目当てで再婚したらしかった。
私の実父と経営していた大手企業。
実父が亡くなったのを機会に結婚をした。
皮肉なことに、実父と義父は親友同士だったそうだ。
義父は私に手をあげた。
私は何も言えなかった。
母に知られるわけにはいかなかった。
私が義父に身体を要求されていたなんて。
殴る、蹴る、…
そのたびに言っていた。
"何でお前はそんなにアイツなんだ!"
私は、実父の顔にそっくりだったんだ。
それが一層怒りを煽った。
99人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
たまき(プロフ) - あ〜茶さん» オンニですね!!ありがとうございます^^心の傷は一生ものかもしれませんが、自分にしかない宝物だと今では思って過ごしています。表現おかしい(笑)一人のママさんとして、あ〜茶さんとして、今日も小さな幸せが見つかりますよう……。そろそろ鉛筆握ろうかな(笑) (2014年10月3日 0時) (レス) id: 565b4c7e83 (このIDを非表示/違反報告)
あ〜茶(プロフ) - はじめまして、トゥギと同い年の未婚ママですw今日、初めて小説読み始めました♪読んでるうちに、物語にひきこまれました。私は違う意味で、心に傷があるので共感する部分もあって☆受験勉強がんばって!続きもこれから読むね〜 (2014年9月30日 21時) (レス) id: a2048fa596 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たまき | 作成日時:2014年8月28日 1時