９７─HC side─ ページ48
───…
ｽﾀｯﾌ『おー！お疲れヒチョーン！♪』
「あの、話あります、良いですか？」
ｽﾀｯﾌ『おぉ、どうした？』
「..実は、ぼく、プデュ辞めます。」
ｽﾀｯﾌ『は、はぁあ？！何だよ急に？』
「...もう、無理みたいですぼく。」
それが遡ること十数時間前。
Hc「２人にはまだ言う必要ありません。」
ｽﾀｯﾌ『そう言う訳にはいかないだろ？』
Hc「２人のやる気を邪魔したくないんです。」
ｽﾀｯﾌ『ダメ、きちんと話し合いなさい。』
そんなやり取りを繰り返した数分前…
そして今、
３人きりになった部屋に
シンとした空気が張り詰めている。
俺からちゃんと話さなきゃ
いけないのに申し訳なさが
いっぱいで息苦しくて、
どう話を切り出せば良いのか
分からず俯くことしか出来ない。
そんな状態のままどれ位経ったか…
静まり返った部屋に響いたのは、
ヒョンの声だった。
『...ミアネ、ヒチョニ。』
(訳：ごめんね、ヒチョン。)
ヒョンに謝られる意味が分から
なくて、思わず顔を上げると
そこには、今まで見たこともない
ようなヒョンの悲しげな顔があって。
その隣には俯いたままのユンドンの姿。
『...この合宿が始まってから、お前がメンタルケアの先生の所に入っていくの何度も見掛けてたんだ…それなのに俺、』
練習を優先してしまって、
お前の話を聞いてやれなかった…
家族以上の存在って言える位
お前もユンドンも大切な存在なのに、
HALOの時も、
この番組が始まってからも、
自分のことで精一杯になって
お前の事守ってやれない所か、
俺のせいで気負わなくて良い
悔しい思いたくさんさせて、
...兄さんとして、“失格”だな…
そう言って大粒の涙を流しながら
自分を責めるヒョン。
違う、違うんだよ…
「アニエヨ、ヒョン…」
(訳：違うよ、兄さん…)
「...僕が、弱かっただけですヒョン。僕が、僕がっ…」
...耐えきれなかっただけ。
あと少しなのにここで辞めるの？
そう言う人も居るだろう。
でももう俺には、
力が残ってないんだ。
数ヶ月間、
ボディーブローのように
ジワジワと痛めつけられた心は、
自分でさえ気付かない内に
あと少しで破壊される寸前まで
来ていたんだ。
応援してくれる国民
プロデューサーの言葉や、
デビューしてやるんだって
もがき苦しみながらも共に
練習してきた仲間達、
そして、この２人の存在までも…
…プレッシャーに感じてしまう位。
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ぽんさん。(プロフ) - ゆゆさん» 感想ありがとうございます！書き始めた当初が辞退後だったので少しでもそこの部分が伝わればいいなと思っておりました。本当、彼らには花道だけを歩んで欲しいものです(泣)引き続きよろしくお願いします♪ (2020年3月26日 0時) (
レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 作者様の、楽しいだけじゃないリアルな描写がとても好きです、、本当に心ないコメントを態々残すような人がいなくなればいいのにな、とか考えちゃいました(泣)夜な夜なご免なさい... (2020年3月2日 3時) (レス) id: e05f589c4d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - みるさん» コメントありがとうございます！しかもこんなに褒めて下さって…(;_;)嬉しいです。そうですね、夢主とヨンフンくんが幸せになれるよう願いながらお話を書いてます。ラストまでお付き合いくださいっ。 (2020年1月3日 2時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
みる - 素晴らしお話しすぎます…胸が痛いです(;_;) ヨンフンくんと夢主が幸せになれたらいいのに…作者様天才です。もっと評価されるべきです…更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: e856cc79b4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - Mioさん» わぁ！コメントありがとうございます！ヒチョとの絡み、お話の参考にさせていただきます！！ありがとうございます (2019年12月24日 22時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん | 作成日時：2019年12月24日 17時
