７４─YH side─ ページ25
──────…
コンコンッ
「は、はいっ。」
ノックの音が聞こえて出れば
そこにはやっぱりAが居て。
『明日また行っちゃうんでしょ？だから、へへっ♪』
そう言って、枕と薄手のモーフを
持っていることを俺に見せると
一緒に寝てもい？なんて言いながら、
少しだけ寂しそうに微笑む。
「…え、と、、」
ボフッ
『ん〜、やっぱお兄ちゃんのベッドはセミダブルだから大きくて良いよねっ。♪』
俺の答えを待たずにベッドに
ダイブして、
私のはシングルだからさ〜なんて。
一体何を考えてるのか、
男と、女…なのに。
そんなことを考え戸惑う俺に
ベッドに突っ伏したままの
Aは言う。
『...悔しかった。』
「…はい？」
『...ユンドンくんとヒチョンくんが、Ａクラスだったのは嬉しかった。でもヨンフンくんだけ違くて、悔しかったよ私。』
「...、」
『...どれだけ悔しがっても…ヨンフンくんの為に何もしてあげれない自分がもっと悔しかった。一緒に頑張るなんて結局は口だけで、実際出来るのは毎日投票する事だけ。』
放送に関して、初めて聞いた
Aの気持ち。
俺がＢクラスになってしまった
２話の放送のことを言ってるんだろう。
『...無理して笑うじゃん。昨日帰って来てからもずっと。でもそれも、結局私がヨンフンくんの為に何も出来てないからだよね。...私には出来る事って本当は何もない…』
“...ごめんね、ヨンフンくん”
声を震わせながらそう言う
Aに、
それは違うって…
あの時思ってた事を話そうと
思うのに、自分の気持ちを
話さなかったせいで
こんなにも苦しめていた事を
理解した俺の心は苦しくなって
声にならない。
『余計困らせるようなこと言って…本当私だめだねっ。』
なんて言いながらベッドから
起き上がると、
“やっぱ自分の部屋で寝るね”
って部屋を出て行こうとする
Aの腕を咄嗟に掴んで
自分の腕の中へ閉じ込めた。
『っ、？！』
「...、」
『....っ、』
「...、」
どれくらい時間が経ったか
分からない。
ただ腕の中に居るAの
存在を感じるだけで愛おしさで
息が詰まって言葉にならないんだ。
そんな静な部屋の中に、
Aの声が響く。
『...無理して話さなくていいんだよ。ヨンフンくんがこうして充電？出来るならそれで。』
そう、ただただ優しい心で
話すことすら出来ない俺をも
受け止めてくれるA。
そんな天使を抱き締め眠りについた夜。
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ぽんさん。(プロフ) - ゆゆさん» 感想ありがとうございます！書き始めた当初が辞退後だったので少しでもそこの部分が伝わればいいなと思っておりました。本当、彼らには花道だけを歩んで欲しいものです(泣)引き続きよろしくお願いします♪ (2020年3月26日 0時) (
レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 作者様の、楽しいだけじゃないリアルな描写がとても好きです、、本当に心ないコメントを態々残すような人がいなくなればいいのにな、とか考えちゃいました(泣)夜な夜なご免なさい... (2020年3月2日 3時) (レス) id: e05f589c4d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - みるさん» コメントありがとうございます！しかもこんなに褒めて下さって…(;_;)嬉しいです。そうですね、夢主とヨンフンくんが幸せになれるよう願いながらお話を書いてます。ラストまでお付き合いくださいっ。 (2020年1月3日 2時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
みる - 素晴らしお話しすぎます…胸が痛いです(;_;) ヨンフンくんと夢主が幸せになれたらいいのに…作者様天才です。もっと評価されるべきです…更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: e856cc79b4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - Mioさん» わぁ！コメントありがとうございます！ヒチョとの絡み、お話の参考にさせていただきます！！ありがとうございます (2019年12月24日 22時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん | 作成日時：2019年12月24日 17時
