73─YH side─ ページ24
────…
『あ、コンビニ行くけど何か要る?』
母『ん〜そうね、甘い物が食べたいかも♪』
「おー、僕はコーヒー良いですか?」
『うんおっけー!じゃ、行って来るね。』
母『気を付けるのよー。』
次の日の朝、朝食を済ませた
Aが家を出て行く。
お母さんと2人で過ごすのも
久しぶりだなぁなんて思いながら
テレビを見ていた時だった。
母『ヨンフンくんありがとうね?』
「え、なにがですか?」
唐突に言われた“ありがとう”の
意味が分からず聞き返すと、
母『んー?疲れてるのに笑顔で居てくれて。』
そう言って、
ふふっと笑うお母さん。
「い、いえ、ぼくは元気なので♪」
うまく笑えてると思ってたのに、
何か気付いてるのかな?
なんて視線を向ければ、
母『ねぇ、ちょっと着いてきてくれる?』
なんて言われて、
お母さんに連れられ外に出る。
しばらく歩くとそこには神社が
あって、
カランカランッ
なんて音が聞こえたから目を凝ら
してみたら、
コンビニに行ったはずのAが
手を合わせていた。
「...A、さん?」
母『あの子ね、毎日あぁしてるのよ?』
「…え?」
母『ヨンフンくんが最初の合宿に出掛けた日から毎日、ヨンフンくんとユンドンくんヒチョンくんが無事で居ることを祈ってるんだって。』
「そう、なんですか?」
母『そう。だからね、私達の前で笑顔で居るのは構わない。でも、あの子の前ではありのままのあなたで居てあげて?』
「...っ、」
母『私が気付くくらいよ?あなたがその笑顔の裏に何か隠してるって。あの子が気付いてない訳ないでしょ?』
そう我が子を見守る表情で
少し遠くからAさんを見つめ
そう言うと、
さっ、帰りましょっか!なんて
いつもの明るい笑顔を俺に向け、
来た道を戻るお母さんに聞く。
「すっ、好きな人の前でかっこわるいのは、だめじゃないですか?」
母『ふふっ、好きな人の前でかっこつけて余計な心配掛ける方がかっこ悪いと思うけど?』
ヨンフンくんもまだまだ子供ね〜
なんていたずらな笑顔を見せる
お母さん。
家に戻ってしばらくすると
帰ってきたA。
『暑かった〜!はいコレ。』
「あ、ありがとうございますっ。」
あとで話聞いてくれますか?
そう言いたいのに、
いざ目の前にすると出ない言葉。
やっぱり心配掛けたくないって
気持ちが通せん坊してるみたい。
言いたいのに切り出せず、
そうこうしてる内に迎えた夜。
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ぽんさん。(プロフ) - ゆゆさん» 感想ありがとうございます!書き始めた当初が辞退後だったので少しでもそこの部分が伝わればいいなと思っておりました。本当、彼らには花道だけを歩んで欲しいものです(泣)引き続きよろしくお願いします♪ (2020年3月26日 0時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 作者様の、楽しいだけじゃないリアルな描写がとても好きです、、本当に心ないコメントを態々残すような人がいなくなればいいのにな、とか考えちゃいました(泣)夜な夜なご免なさい... (2020年3月2日 3時) (レス) id: e05f589c4d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - みるさん» コメントありがとうございます!しかもこんなに褒めて下さって…(;_;)嬉しいです。そうですね、夢主とヨンフンくんが幸せになれるよう願いながらお話を書いてます。ラストまでお付き合いくださいっ。 (2020年1月3日 2時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
みる - 素晴らしお話しすぎます…胸が痛いです(;_;) ヨンフンくんと夢主が幸せになれたらいいのに…作者様天才です。もっと評価されるべきです…更新めちゃくちゃ楽しみにしてます!! (2020年1月1日 16時) (レス) id: e856cc79b4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - Mioさん» わぁ!コメントありがとうございます!ヒチョとの絡み、お話の参考にさせていただきます!!ありがとうございます (2019年12月24日 22時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぽん | 作成日時:2019年12月24日 17時