６７─YH side─ ページ18
─────…
Aは知ってて来たんだ。
俺がこれからのプレッシャーで
眠れない事を知ってて来てくれたんだ。
ねぇもしかして俺の心の中、
見えてるの？
そう聞きたくなる位、
全てまるっと包み込んでくれる
Aの温かな優しさ。
気付けば俺は呼吸がうまく
出来ないくらい泣いていた。
背中に居たAの方に
振り向いた俺は、
Aに抱きついて…
子供みたいに泣いた。
そんなダサい俺をも受け止め、
優しく包み込んでトントンと
母のように背中を叩いて
“ケンチャナ、ケンチャナヨ”
(訳：大丈夫、大丈夫だよ)
と、穏やかな声で言って
くれるA。
どれくらいそうしていただろう…
やっと涙が落ち着いて顔を上げれば
そこにはふわっと優しく微笑む天使、
「ふふっ、明日目浮腫んじゃうね？」
そう言って、涙で濡れた頬を
指で拭ってくれるAが居て。
『..ホットタオルします、へへっ。』
なんて照れくさくなって笑えば、
Aも笑う。
そして、
「あっ、そうだ♪」
何か思い出したように俺の腕を
掴んで部屋を出ると、
「お母さんお父さーん？」
そう言って２人の寝室へと入り、
母『んー？なによ、何時だと思ってるのぉ？』
父『どうしたぁ？何かあったかぁ？』
寝ぼけ眼で言う両親に、
「皆で寝よう？ヨンフンくん明日からまた合宿だし。」
『えっ、いや、』
母『ふふっ、まったく甘えん坊ねぇ？』
父『それなら布団出さないとなぁ？』
俺の泣き腫らした後の顔を見て
察してくれたのか、何も言わずに
和室に布団を引きに行くお父さんと
お母さん。
お母さん、A、俺、お父さん
の順に並んで布団に入れば、
「お母さん手繫ご？ヨンフンくんもはいっ♪」
母『はいはいっ♪』
父『懐かしいなぁ〜(笑)、じゃあヨンフンくんお父さんとも繫ごうかっ♪』
『え？！、あ、はいっ(笑)』
「ふふっ、おやすみ〜♪」
母『はいおやすみ〜。』
父『おやすみ〜。』
『..おやすみなさいっ、』
その日は、皆で手を繫いで寝た。
これ寝れるのかな？なんて最初は
思ってたけど、横を見ればAの
可愛い寝顔があって、
反対を向けば、お父さんの面白い
寝顔があって(笑)、
不思議と心が安らいでいつの間にか
意識を手放していた。
──────────…
─────…
そして翌日、俺はまたこの家から
合宿へと向かった。
「いってらっしゃい。」
そう言って微笑むAを目に
焼き付けて。
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ぽんさん。(プロフ) - ゆゆさん» 感想ありがとうございます！書き始めた当初が辞退後だったので少しでもそこの部分が伝わればいいなと思っておりました。本当、彼らには花道だけを歩んで欲しいものです(泣)引き続きよろしくお願いします♪ (2020年3月26日 0時) (
レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 作者様の、楽しいだけじゃないリアルな描写がとても好きです、、本当に心ないコメントを態々残すような人がいなくなればいいのにな、とか考えちゃいました(泣)夜な夜なご免なさい... (2020年3月2日 3時) (レス) id: e05f589c4d (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - みるさん» コメントありがとうございます！しかもこんなに褒めて下さって…(;_;)嬉しいです。そうですね、夢主とヨンフンくんが幸せになれるよう願いながらお話を書いてます。ラストまでお付き合いくださいっ。 (2020年1月3日 2時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
みる - 素晴らしお話しすぎます…胸が痛いです(;_;) ヨンフンくんと夢主が幸せになれたらいいのに…作者様天才です。もっと評価されるべきです…更新めちゃくちゃ楽しみにしてます！！ (2020年1月1日 16時) (レス) id: e856cc79b4 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんさん。(プロフ) - Mioさん» わぁ！コメントありがとうございます！ヒチョとの絡み、お話の参考にさせていただきます！！ありがとうございます (2019年12月24日 22時) (レス) id: cdea3b5710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽん | 作成日時：2019年12月24日 17時
