第四章 176_ホリデーカード ページ27
呼び止める隙も無く、2人はオンボロ寮から去ってしまった。
えー、感想言わせてくれよ…。
と思いつつ、中身を空けてみる。
エース君から貰った箱には雪の結晶の模様が入ったマフラー。
デュース君からは猫の模様が入った手袋だ。
『…可愛い』
ソーマ「まだまだ若いな」
『うわっ!?』
何時の間に背後に立っていたのか、驚く。
ほ、本当にいついたんだ…この人。
ソーマ「冬場に最適だな。あとでマジカメとやらで感想を送ってやれ」
『は、はい』
ソーマ「中に入れよ。ゴーストの奴等とグリ坊君が待ってるぞ」
そう言い、オンボロ寮の扉を開けられる。
グリム「A〜!パーティーすんぞ!」
『……うん』
喜ぶグリム君にふっと笑い、腕の中のプレゼントを大事に抱え、オンボロ寮へ入った。
***
夕方ごろ、グリム君やゴーストさん、ソーマさんがパーティーを楽しむ中、私は玄関にヤドリギをつるす。
魔除けや不死の力が宿る…とかなんとか言われているらしい。
これで、一応ユールの支度は終わりだ。
私は庭を見渡し、ポケットの中のシュトレンを見る。
『あの人、現れなかったな…』
知っている人に配ったシュトレン。
唯一1つ渡せなかったのは、ガーゴイルのヒントをくれたツノ太郎さん。
会えるかな…と思っていたけど、姿現さなかった。
というか…スカラビア寮にいたし、3日眠っていたから…来てても会えないか。
これはグリム君にあげようかな、と思い、オンボロ寮へ入ろうとした時…。
__「おお、戻ったか」
『っ!?び、っくりした……て、あれ?』
突然現れた逆さまの男子…とても驚いたが、その人には見覚えがあった。
黄緑色のベストに、お爺さんみたいな喋り方…あと特徴的な髪。
『貴方はディアソムニア寮の…確か、リリア先輩?』
リリア「いかにも。
わしはディアソムニアの副寮長リリア・ヴァンルージュじゃ」
先輩と気付いて慌てて頭を下げる。
すると、「よいよい、頭をあげよ」と声がしたので、頭を上げる。
不快な思いはされてない様子…ホッとした。
リリア「今日はお主にさるお方からのホリデーカードを届けに参った」
そう言い、リリア先輩は封筒を差し出す。
封筒にはM.Dと記載されていた。
リリア「今年のホリデーも誰からもパーティに招かれず拗ねておったようだが……。
いずれお主が仲間とパーティを開くことがあればあやつも招待してやってくれ」
いや、誰何だ…そのM.Dさんは
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ALICE(プロフ) - ちりさん» オリジナル部分はメインに介入しすぎないか、たびたび不安になりますが感情を乗せて読んでいただけたならば幸いでとてもうれしいです!度々のオリジナル要素が増え続けるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ブルーフェザーさん» 5章のメインストーリー楽しみにしていただきありがとうございます!迅速であげさせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです!今後ともよろしくお願いいたします (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ゆゆさん» 返信遅くなり申し訳ありません!一気読み大変なのに、ありがとうございます!これからも頑張って行きます! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 五章ずっっっっっっと待っていましたぁ!!!!今度はどんなお話の展開になるか楽しみです!!!番外編も本編も楽しみにしています!!!! (2020年9月14日 21時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - キタキタキタァァァ!!!五章楽しみです!!!更新ワクワクしながら待ってます!!! (2020年9月14日 20時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月31日 23時