第四章 169＿ソーマの魔法 ページ20
NO SIDE
ソーマ「…！」
Aの額に触っていた手を離れさせ、どこからか杖を取り出した。
ソーマ「流石、俺の弟子。吐き出すべきものを分かっている」
杖を一振りすると、Aの首に巻かれていた包帯が切れる。
ジャミル「お、おい！」
ソーマ「出てくるぞ」
ソーマがそっと首にある噛み痕を触れる。
その時、首の痕から何か“黒い蛇”が飛び出してきた。
その蛇は覗き込んでいたジャミルの方へ向かったが、その直前にソーマが蛇を掴む。
カリム「へ、蛇！？」
グリム「な、何でAの首から蛇出てきたんだゾ！？」
ジャミル「‥こ、この蛇」
ソーマ「灰色の空間で見た蛇と同じ…だろ？やっぱり、Aの中にいたんだな」
ノーム【居心地悪くて出てきたんだろ】
ソーマ「というより、アイツに追い出されたんだろ？」
フラフラと手の中で暴れる黒い蛇を見て笑うソーマと、ゲェという顔をするウィンディーネ。
グリム「あ！Aの顔、青くなくなったゾ！」
デュース「！ほ、本当だ…息遣いも落ち着いてる」
ソーマ「そのまま寝ていれば、2日位で目が覚める筈だ。さて…」
手元で暴れる黒い蛇に目を向け、ギューッと握りしめるソーマ。
もう片手で握る杖で、地面をトンと叩く。
すると、ソーマの足元から白い光がかかれた魔法陣が一瞬で現れる。
アズール「！？こ、こんな一瞬で！？」
ウィン【入っちゃ駄目よ、怪我じゃすまないから】
ノーム【手貸すか】
ソーマ「いや、良い……小物だからな」
蛇から手を離した途端、黒い蛇が逃げ出そうとするが、魔法陣により弾かれ、陣の外へ行けないようになる。
そして、その蛇に向かって杖の先につく魔法石らしき石を向ける。
ソーマ「“災禍を払え 紫苑の眼
邪気を解け 輪廻の星屑
光祝福する眼に魅入られたまえ”」
ソーマが詠唱を唱え終わると途端に苦しみだす蛇。
そしてソーマがもう一度杖を地面にトンと叩く
＿＿＿バシャッと音を立てて、黒い蛇が消えさった。
ソーマ「…ふぅ、まぁこんな所か。もう近付いて良いぞ」
ウィン【さっき言葉に頼るとか
どーとか言っていた癖に…】
ソーマ「細かい所は蒸し返さんでいいんだよ。
もうAは柔らかいベッドの上で寝かせた方がいいだろ。ここに部屋は無いのか？」
ソーマに言われ、ハッとしたカリムが慌てて寮生に部屋を用意させる。
第四章 170＿ソーマ・オージン・フィード→←第四章 168＿私から出て行って
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ALICE(プロフ) - ちりさん» オリジナル部分はメインに介入しすぎないか、たびたび不安になりますが感情を乗せて読んでいただけたならば幸いでとてもうれしいです！度々のオリジナル要素が増え続けるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。 (2020年9月24日 17時) (
レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ブルーフェザーさん» 5章のメインストーリー楽しみにしていただきありがとうございます！迅速であげさせていただきましたので、楽しんでいただければ幸いです！今後ともよろしくお願いいたします (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ゆゆさん» 返信遅くなり申し訳ありません！一気読み大変なのに、ありがとうございます！これからも頑張って行きます！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - 五章ずっっっっっっと待っていましたぁ!!!!今度はどんなお話の展開になるか楽しみです!!!番外編も本編も楽しみにしています!!!! (2020年9月14日 21時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
ブルーフェザー(プロフ) - キタキタキタァァァ！！！五章楽しみです！！！更新ワクワクしながら待ってます！！！ (2020年9月14日 20時) (レス) id: d01e8aaa3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月31日 23時
