第四章 114_彼の本性 ページ15
アズール「砂漠の魔術師は、自然のエネルギーが必要とされる占いを人工的な装置を用いて成功させたと聞きます」
『へぇ、そうなんですか‥』
アズール「占星術が他の魔術に比べて体系化が早かったのは……先進的な考えを持つ彼の功績も大きかったのではないでしょうか」
あの大魔術師の石像の彼が、グレート・セブンに選ばれるだけの実力はあったんだろうな。
でも、あの魔術師…夢に出てきた悪役顔のジャファーとかいう人にソックリ…というか本人何だよな。
カリム「へぇ〜。やっぱグレート・セブンってすごいぜ!」
『…‥そうですね』
チラリとジャミル先輩を見ると…何か、大分苛々していらっしゃる。
これは、そろそろだな…。
アズール「おや、もうすぐ3時だ。もう少し勉強したら休憩しましょう」
ジェイド「なら、お茶の準備をしてきましょうか?」
アズール「いえ、僕が準備しましょう。一番課題が進んでいますので」
ジャミル「なら、俺も手伝おう」
アズール「それは助かります。では、行きましょうか、
ジャミルさん」
そして、2人は談話室から出て行った。
出て行く直前、アズール先輩と目が合い、彼は頷いた。
『…ジェイド先輩』
ジェイド「えぇ、では皆さん、勉強の手を止めてください。
ノート閉まって、スマホをお手元に」
全員困惑しつつ、言う通りスマホを出した。
……本当にこれでいいのかな。
寮生達皆、指示を出し、アズール先輩のマジカメアカウントを開いている。
そこから、2人の声が、聞こえてきた。
アズール[カリムさんも寮生からの信頼を取り戻せそうで良かったですね]
ジャミル[……それじゃあ、困るんだよ]
アズール[え?]
ジャミル[悪いが、君達をこれ以上スカラビアには置いておけない。海の底へ帰ってもらう]
寮生「…ジャ、ジャミル先輩?」
寮生「ど、どうしたんだ?」
カリム「…ジャミル?」
突然聞こえてきたジャミル先輩の低く、冷たい声。
明らかにいつもと違うジャミル先輩に動揺する寮生とカリム先輩。
でも……きっと、“こちら”が彼にとっての“素”なんだろうな。
アズール[ジャミルさん、急にどうしたんですか?僕、なにか気に障ることでも……?]
ジャミル[本当にわからないのか?この俺も、悲しい顔を見ても?]
アズール[え……?]
ジャミル[__俺の目を見たな。馬鹿め]
アズール先輩の声が聞こえる前に…ジャミル先輩のフッと鼻で笑う声が聞こえた。
第四章 115_【蛇のいざない】→←第四章 113_自覚しない方がいい ジェイドSIDE
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ALICE(プロフ) - 夜行性さん» 間違いなどであれば、またご指摘のほどお願いします! (2021年1月3日 21時) (レス) id: 3f68f499ff (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 夜行性さん» 本名はカリム・アルアジームでしたね!ですが本編でもジャミルがアルアジーム家じゃなく、アジーム家と呼んでいたのでアルはつけなくてもいいのかな、と勝手に解釈しています!深い意図は無いのですが、本名以外はアジームで統一しようかなと思っています (2021年1月3日 21時) (レス) id: 3f68f499ff (このIDを非表示/違反報告)
夜行性 - コメント失礼します!!カリム・アジームではなく、カリム・アルアジームではないかと思います。意図的に書いていたらすみません。 (2020年12月30日 14時) (レス) id: 48273db12a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» ウミソラ様、たびたびのコメント下さりありがとうございます!多くあるツイステ夢小説の中、この作品が気に入っていただければ幸いです!これからも頑張って更新させていただきますのでよろしくお願いいたします! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ウミソラ(プロフ) - ALICEさん» ご返信ありがとうです!!お話の内容はとても素敵で面白いです!!突然の質問には失礼しました。これからも楽しみにしていますので頑張ってください!!!! (2020年7月31日 23時) (レス) id: f06a1e9de4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月29日 19時