第四章 57＿アイス富豪 ページ8
_______スカラビア寮 談話室
グリム「はぐはぐ！もぐもぐ！」
『グリム君、つまるよ』
モグモグと食べるグリム君の口周りについたソースをハンカチで拭いてあげる。
グリム「くっ……こんな囚人生活からは一刻も早く逃げ出したいのに、
悔しいことにメシだけはメチャクチャ美味いんだゾ！！」
『……グリム君って単純だよね』
カリム「“しゅうじんせいかつ”？よくわからないけど、気に入ったならよかったぜ。
たくさん食えよな！グリム、今日は牛乳の青カビチーズがあるぜ」
カリム先輩がクラッカーを手に取り、グリムを見つめる。
グリム「クラッカーはもういいんだゾ……」
カリム「なんだよ、遠慮すんなって」
この間のようにまたグリム君の口にクラッカーをつめていく。
笑顔でやっているのが、また恐ろしい…。
グリム「むががっもがっ！ほががっ！」
ジャミル「カリム。そう次々と食い物を口に詰め込むもんじゃない。グリムが窒息するだろ」
カリム「おっと、ゆっくり食っていいんだぜ。まだまだあるんだから」
グリム「もぐもぐ……ごっくん。うぅ、そういう問題じゃねぇんだゾ〜〜……」
『グリム君、水』
つまりそうな彼に水が入ったグラスを差し出す。
助かったゾーといいながら一気に飲み干す。
チラチラと周りを見るが……やはりロラ君の姿は見えない。
『……はぁ』
ジャミル「…A、どうした？食が進んでいないぞ」
『！…あ、えっと…ちょっと食欲無くて』
ジャミル「固形物は駄目なのか？なら冷たい物を用意しようか？」
『え、いいですよ…スープなんかは貰いましたから。それに暑いだけですから、気にしなくても…』
カリム「暑いのか？じゃあアイスなんかどーだ？昨日食えなかったアイスクリームをデザートに用意してあるぞ。沢山種類を並べて、でかいスプーンで好きなだけでザクザクすくって食べるのがカリム流だ」
『アイス…じゃあ頂きたい…‥…ん？スプーンでザクザク？」
カリム「そうそう。いくら腹一杯でも、デザートは別腹だろ？」
なんて贅沢な食べ方…流石大富豪。
サー〇ィーワンのアイスのお店のやつ全部味見するのと似た感じなのかな？
やった事も無いし、やろうと思った事もないけど。
カリム「今持ってきてやるから待ってろよ」
『は、はぁ…て、カリム先輩が！？い、いやいいですよ！』
カリム「遠慮するなって！すぐ持ってくるから！」
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます。作者も本職業ではないため、誤字や文字の間違いなどがありますが、ご了承下さい。今回は麗様の意見を参考に修正させて頂きました。小さなご指摘いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 何度もご指摘ありがとうございます！修正いたしました！麗様がおっしゃるように修正しました！「いっぱい」と「一杯」だと意味が違ってきますし。「一杯」という意味は主に分量などで使われますから今回の場合はひらがなでの「いっぱい」がふさわしいと考えました。 (2021年2月28日 2時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ 一杯つくるよ いっぱい と平仮名の方が意味的にはしっくりくるのではと思ったのですが、、、、余計な一言ですよねこのコメント、、、 (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 瞬間掌返し？」 二重カッコではないのでしょうか？ (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 長いシリーズですが、最初から読んでいただきありがとうございます！更新頻度を落とさず、頑張って行きますので、よろしくお願いいたします！ (2020年7月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 17時
