第四章 99＿1人は怖い ページ50
＿＿【腕輪を相手につけさせて、
最初に魔力を込めた奴が術者の資格とされる。
A、誰が魔力を注いだのか…目星ついているだろ？】
『…はい』
＿＿【なら、その術者に魔力を抜いてもらうしかない。
それが出来ない場合は＿＿＿自力で壊すしかない】
『こ、壊せるんですか？』
＿＿【知らん。やった事無いからな】
ガクッとなってしまう…無責任だろ、その言葉は。
＿＿【かかったのお前、用心しなかったのお前だ。
魔法がないまま魔法養成学校にいることを決意したんだ…腹を括れ。
いつまでも奴らが助けてくれるとも限らない。
今回はいい機会だろう】
『そ、それは……そうですけど……で、でも魔力も無しにどうやって』
＿＿【うーん、分からん】
うーんと言った割には返答が早い。
とりあえず創造してみろ、とか軽く言われるけど…創造で壊れるならとっくに壊れてる。
『……私、なんかに……‥できるんですかね』
グリム君にあんなに励まして貰ったのに、アズール先輩も大丈夫だと言ってくれたのに、
やっぱり不安だ。
魔力も無い、妖精や精霊も見えない、ただの人間。
猛獣使いとか意味わからない事を言われたけど…‥そんな才能が自分にあるとは思えない。
【無くなったのに、まだそこにいるの?】
『…無くなってしまった私なんか…‥ここにいる資格何て、無いんです』
ポツリと、ソーマさんにまで漏らしてしまった弱音。
本当に嫌になるな…あの夢を見てからずっとこうだ。
何で、あんな夢を見てしまったんだ。
何で、幼い私が出てきたんだ…。
思い出したくなかったのに……そのまま記憶の奥底に沈んでいてくれよ。
＿＿【……お前は“まだ”怯えているのか？
クロウリーは学園に不必要な奴を居すわらせる程、
大馬鹿じゃない。
そんな馬鹿なら、あいつだってすぐにお前を追い出しただろ】
『……それは、グリム君の面倒とか…色々と重なっていたから。
本当に……私を必要としたものじゃないかもしれない…』
優しく頭を撫でてくれたり、
気にかけてくれている、
だけど＿＿本当に必要がなくなれば、捨てられる。
……“また”、孤独になるのが怖い。
母の言う通りに、生きないといけなくなるのが＿＿怖い。
『…慣れちゃったんです、この生活に＿＿だから1人が怖い』
＿＿【周りの奴等はお前をすぐ見捨てる奴等なのか？】
『…え』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 284人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます。作者も本職業ではないため、誤字や文字の間違いなどがありますが、ご了承下さい。今回は麗様の意見を参考に修正させて頂きました。小さなご指摘いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 何度もご指摘ありがとうございます！修正いたしました！麗様がおっしゃるように修正しました！「いっぱい」と「一杯」だと意味が違ってきますし。「一杯」という意味は主に分量などで使われますから今回の場合はひらがなでの「いっぱい」がふさわしいと考えました。 (2021年2月28日 2時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ 一杯つくるよ いっぱい と平仮名の方が意味的にはしっくりくるのではと思ったのですが、、、、余計な一言ですよねこのコメント、、、 (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 瞬間掌返し？」 二重カッコではないのでしょうか？ (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 長いシリーズですが、最初から読んでいただきありがとうございます！更新頻度を落とさず、頑張って行きますので、よろしくお願いいたします！ (2020年7月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 17時
