第四章 96＿大事な約束 ページ47
『効果強力ですけど、デメリット多いですね』
ある意味、契約書を介さないと暴走してしまうアズール先輩の魔法と似ているな。
ジェイド「もともと心のガードが緩い方、あるいは相手の心に隙ができた時にしか効果がない。
かなり効果範囲が限定されたユニーク魔法です」
フロイド「めちゃくちゃ怯えているヤツとか、ギャーギャー泣いてるヤツとかにも効きやすいよねぇ」
ジェイド「ふふふ、そうですねぇ」
グリム「その笑顔、めちゃくちゃコエーんだゾ……」
『…考え方もかなり怖いですね』
もうやっている事、借金取りと似た様な感じがする…。
ジェイド「ともかく、カリムさんはもともと他人との距離感が近いタイプだったので、あっさり僕の魔法にかかってくれました。
しかし____……」
『しかし？』
ジェイド「…彼は、話してはくれませんでした」
_______________……
〜数分前・ジェイドとカリム〜＿＿宝物庫
ジェイド「____貴方は、催眠魔法を使える生徒の名前を知っていますか？」
カリム「____知ってる」
ジェイド「では、その名は……？」
カリム「それは、言えない」
ジェイド「え？」
カリム「絶対に他人に教えちゃいけないんだ。
昔、約束したんだ。だから言えない」
ジェイド「！……そうですか。わかりました」
…_______________
ジェイド「____と、いうわけです」
かなり失礼な事を言うが、カリム先輩はそこまで意思が強そうに見えない。
だが…それでもなお、魔法に逆らってでも言いたくなかった存在。
【___あいつだけは、俺を裏切らないでくれたんだ】
【従者は従者、主人は主人だ】
『……あ』
全て、繋がった気がした。
そうか、カリム先輩は……“あの人”を守りたかったんだ。
と、いう事は＿＿＿そっと右手のバングルに触れる。
アズール「はははっ！実に面白い。
カリムさんの人情に、ジェイドのユニーク魔法が敗北したわけですね」
ジェイド「非常に悔しいですが、そういうことですね」
フロイド「ラッコちゃんって超口が軽そうなのに、意外〜」
ジェイド「それほど大切な約束ということでしょう」
大切な約束。
この学園で珍しい位、純粋で、良い人なカリム先輩。
そんな彼が、魔法をかけられてでも守りたかった人。
＿＿やっぱり、あの人をそんなに信頼しているんだな。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます。作者も本職業ではないため、誤字や文字の間違いなどがありますが、ご了承下さい。今回は麗様の意見を参考に修正させて頂きました。小さなご指摘いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 何度もご指摘ありがとうございます！修正いたしました！麗様がおっしゃるように修正しました！「いっぱい」と「一杯」だと意味が違ってきますし。「一杯」という意味は主に分量などで使われますから今回の場合はひらがなでの「いっぱい」がふさわしいと考えました。 (2021年2月28日 2時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ 一杯つくるよ いっぱい と平仮名の方が意味的にはしっくりくるのではと思ったのですが、、、、余計な一言ですよねこのコメント、、、 (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 瞬間掌返し？」 二重カッコではないのでしょうか？ (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 長いシリーズですが、最初から読んでいただきありがとうございます！更新頻度を落とさず、頑張って行きますので、よろしくお願いいたします！ (2020年7月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 17時
