第四章 90＿マンカラ ページ41
ジャミル「どうした？何かあったのか？」
『え、えーっと』
アズール「ジャミルさん、こんな夜中に失礼します」
ジャミル「！…アズール、それにフロイドまで…何の用だ」
私の時は随分と優しく聞いてくれていたのに、2人に対しては警戒心バリバリだ。
まぁ、昼間の事があるし当然か。
アズール「先ほどカリムさんにご案内頂いた宝物庫で、見たことないボードゲームを見つけまして……」
彼の手には宝物庫で置きっぱなしになっていた木の板だ。
それを見て、ジャミル先輩は目を細める。
アズール「カリムさんにルールを説明していただいたのですがどうも要領を得ない」
フロイド「この穴のあいた木の板と宝石で遊ぶゲームどうやって遊ぶの？」
ジャミル「ああ、“マンカラ”か……熱砂の国ではポピュラーなゲームだよ」
アズール「ボードゲーム部の僕としては、ぜひ遊んでみたくて。一局手合わせ願えませんか？」
フロイド「オレもオレも〜。ウミヘビくんと遊びた〜い。あはっ」
グリム「勝負とあっちゃ、グリム様も参加しねぇわけにはいかねぇんまゾ！」
『…その、夜分遅くですいません…その、お願いできますか？』
ジャミル「…………カリムも寝たし、まあいいか。
わかったよ。この人数じゃ俺の部屋は狭い。談話室に行こう」
そして、ジャミル先輩と共に談話室へ向かった。
＊＊
_______________スカラビア寮 談話室
フロイド「やった〜〜〜今回はオレの勝ち！これで3勝！」
ジャミル「集中力が高い時のフロイドは、やっぱり勝負強いな」
グリム「ふぎゃー！また負けた！アズール、容赦ねぇんだゾ！」
アズール「これで僕は5勝0敗。まあボードゲーム部として当然の結果です」
このマンカラという遊び…私のいた世界にもあったゲームと似ている。
確か、アフリカや東南アジアなんかで親しまれているゲームだった。
こういう穴の開いた板の代わりに卵のパック、宝石の代わりにおはじきを使ったり‥日本でも結構マニアなゲームだった筈だ。
ジャミル「Aは呑み込みが早いな」
『あ、似たようなゲームを見たことがあるので』
グリム「ぐぬぬ、Aにも勝てないんだゾ〜」
『グリム君はちゃんと入る様に計算しないと…て、無理だね』
計画立てるとか嫌いだからな、君…。
何を〜というグリム君の頭を撫でる。
アズール「ジャミルさんは2勝3敗、ですか」
ジャミル「ん？……ああ、久しぶりだから腕が鈍ったかな」
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます。作者も本職業ではないため、誤字や文字の間違いなどがありますが、ご了承下さい。今回は麗様の意見を参考に修正させて頂きました。小さなご指摘いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 何度もご指摘ありがとうございます！修正いたしました！麗様がおっしゃるように修正しました！「いっぱい」と「一杯」だと意味が違ってきますし。「一杯」という意味は主に分量などで使われますから今回の場合はひらがなでの「いっぱい」がふさわしいと考えました。 (2021年2月28日 2時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ 一杯つくるよ いっぱい と平仮名の方が意味的にはしっくりくるのではと思ったのですが、、、、余計な一言ですよねこのコメント、、、 (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 瞬間掌返し？」 二重カッコではないのでしょうか？ (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 長いシリーズですが、最初から読んでいただきありがとうございます！更新頻度を落とさず、頑張って行きますので、よろしくお願いいたします！ (2020年7月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 17時
