第四章 81＿珍しく“いい人” ページ32
アズール「良い気分になっているところ恐縮ですが…オンボロ寮のおふたりには、今の戦いで傷ついた机や椅子の修繕費……
および巻き込まれた僕らの労働費を支払っていただきたいのですが？」
グリム「えーっ！？金取るんだゾ！？」
アズール「タコ殴りされそうなところを救ってあげたんです。安いものでしょう？」
『………先月のバイト代で許してください』
アズール「バイト代とはまた別です。タダ働きさせてしまうので」
『うぅ…そんな』
グリム「オレ様達、スカラビアの揉め事に巻き込まれてひでぇ目に遭ったばかりだってのに……。やっぱりこの学園にはロクなヤツがいねぇんだゾ」
アズール「……なんですって？スカラビアの揉め事、とは？」
『…えっと、実は…』
この3日間が起きた出来事について、彼らに打ち明けた。
＿＿＿＿…
アズール「スカラビアの寮長が圧政を……？」
グリム「そう！寮生達が毎日カリムに大変な目に遭わされてるんだゾ」
アズール「あのカリムさんが、そんなことを？」
フロイド「えぇー。ラッコちゃんってそういうことするタイプなんだ？」
ジェイド「あまりイメージにありませんね」
グリム「副寮長のジャミルってヤツがめちゃくちゃ困っててよ。
この学園にしては珍しくいいヤツで、オレ様ちょっぴり同情しちまったんだゾ」
『珍しくは失礼……いや、当たってるな』
ジェイド「そこを否定しない所を見ると、貴方もこの学園に染まってきましたね」
『そりゃこんだけキャラ濃い……いえ』
フロイド「え〜A、俺等の事見て、キャラ濃いって？アハハ〜どういう意味？」
ギューッと私を抱きしめてくるフロイド先輩から必死で目線を逸らす。
…ん？というか名前で呼ばれてる？
『あ、あの私の名前…』
フロイド「あ〜小エビちゃん長いからAでいいや〜って…いいでしょ？」
『…あ、はい。まぁお好きにどうぞ』
やった〜とプニプニと私の頬を突くフロイド先輩。
何が楽しいのかな、この行為…。
アズール「……」
ジェイド「アズールはジャミルさんと同じクラスでしたよね」
アズール「ええ。選択授業も同じことが多いのでよくご一緒しています。
彼は…グリムさんの言う通り、彼はこの学園では珍しいタイプかもしれません。
あまり主張がない……というか。大人しくて地味というか」
『アズール先輩が目立ち過ぎなのでは？』
アズール「お黙りなさい」
怒られてしまった…。
第四章 82＿マフィア…？→←第四章 80＿紳士（？）の救い
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます。作者も本職業ではないため、誤字や文字の間違いなどがありますが、ご了承下さい。今回は麗様の意見を参考に修正させて頂きました。小さなご指摘いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 何度もご指摘ありがとうございます！修正いたしました！麗様がおっしゃるように修正しました！「いっぱい」と「一杯」だと意味が違ってきますし。「一杯」という意味は主に分量などで使われますから今回の場合はひらがなでの「いっぱい」がふさわしいと考えました。 (2021年2月28日 2時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ 一杯つくるよ いっぱい と平仮名の方が意味的にはしっくりくるのではと思ったのですが、、、、余計な一言ですよねこのコメント、、、 (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 瞬間掌返し？」 二重カッコではないのでしょうか？ (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 長いシリーズですが、最初から読んでいただきありがとうございます！更新頻度を落とさず、頑張って行きますので、よろしくお願いいたします！ (2020年7月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 17時
