第四章 77＿鍵はちゃんと閉めましょう ページ28
グリム「ふな"っ！？し、しまったんだゾ。穴掘りを頑張りすぎたせいで腹が減って……」
『Bad timingだね』
グリム「あわわ……や、やべえんだゾ」
寮生「お前たち、そこでなにをしている！」
グリム「ふぎゃっ、見つかっちまった！」
『まぁ、見つかるよね、そりゃ』
寮生A「鍵はしっかり閉めたはずなのにどうやって外へ」
寮生B「あーっ！壁に穴が……！！なんて往生際の悪い奴らだ」
寮生C「脱走者だ！追えーーー！」
初日と同じパターンだ。
笛の音と共にスカラビア寮生が追いかけてくる。
グリム「捕まったらまた牢獄生活へ逆戻りなんだゾ！逃げろっ」
慌てて逃げるが、どれだけ逃げても、湧いてくる寮生達。
皆、本当に寝てくれよ…。
グリム「とりあえず適当な部屋に入ってやりすごすんだゾ！」
『っ…ならそこに！』
適当にあった部屋のノブを回し、飛び込む。
そして扉を閉め、外の様子を聞く。
寮生A「どこへ行った？手分けして見つけ出せ！」
寮生B「出てこい、ドブネズミどもめ！」
目の前まで来た寮生達の声にビビリつつ、足音が遠ざかって行った。
ホッと息を吐き、座り込む。
「『っはぁぁ〜〜〜〜』」
何とか撒けたようだ……しかし、彼らいつ寝ているんだ？
あの特訓の後、バタバタと走り回れる何て……。
『このままじゃ…見つかるのは時間の問題かも…』
グリム「くそ〜何とか逃げ切る方法は…にしても、ここは何の部屋だ？
真っ暗で何も見えねぇんだゾ」
『…どこかに電気が…っと！？』
壁沿いに伝おうとしたが、足に固い物が当たった。
そっと手に取ってみると金色に輝くコイン……ん？金貨？
『‥ここって、まさか……』
グリム「ン？なんかフサフサしたもんが顔に……ふひゃひゃ！」
『…何で笑ってるの？』
グリム「くすぐってぇ！」
その時、窓から差し込んだ月明りによって部屋の全貌が明らかになる。
…やっぱり宝物庫だったか。
ということは…グリム君をくすぐっているフサフサした物は……。
カリム先輩のお気に入り、魔法の絨毯だ。
絨毯は何故かグリム君とじゃれついている
グリム君も正体に気付き「どわ〜……」と大声を出しそうになったが、さっと彼の口を手で覆った。
グリム「……びっくりした！大声出しちまうところだったじゃねーか！」
『…ここ宝物庫みたいだね』
グリム「鍵一つかけてねぇのかよ」
昼間思った事をグリム君が言ってくれた。
やっぱり異常だよね。
私間違ってなかった
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます。作者も本職業ではないため、誤字や文字の間違いなどがありますが、ご了承下さい。今回は麗様の意見を参考に修正させて頂きました。小さなご指摘いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 何度もご指摘ありがとうございます！修正いたしました！麗様がおっしゃるように修正しました！「いっぱい」と「一杯」だと意味が違ってきますし。「一杯」という意味は主に分量などで使われますから今回の場合はひらがなでの「いっぱい」がふさわしいと考えました。 (2021年2月28日 2時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ 一杯つくるよ いっぱい と平仮名の方が意味的にはしっくりくるのではと思ったのですが、、、、余計な一言ですよねこのコメント、、、 (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 瞬間掌返し？」 二重カッコではないのでしょうか？ (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 長いシリーズですが、最初から読んでいただきありがとうございます！更新頻度を落とさず、頑張って行きますので、よろしくお願いいたします！ (2020年7月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 17時
