第四章 70＿イラっとした ページ21
……ん？“作られた”？
…‥…‥……そうだ、まるで…今のカリム先輩の様だ。
大らかな性格が消え、横暴な性格に………まるで空っぽの人形にそのまま感情を入れるように。
……なんだ、この違和感は…‥あともう少しで何か………。
寮生「寮の精神にふさわしいかどうかは、魔法力じゃない」
寮生「お前たちはどう思う？俺たちの中で、誰が寮長にふさわしい？」
寮生「そんなの、ジャミル先輩のほうが寮長にふさわしいに決まっている！」
寮生「そうだ。カリム先輩より、ジャミル先輩のほうがスカラビアの寮長にふさわしい！」
寮生「身分ある家の生まれだからって、無能が寮長でいていいわけがない！」
寮生「そうだそうだ！スカラビアに無能な寮長はいらない！」
「スカラビアに無能な寮長はいらない！！！」と、コールを続ける寮生達。
ジャミル先輩もグリム君もそれを止めようとしている。
このままじゃ、カリム先輩にも気づかれる。
でも、何より…………何か、ムカついてきた。
さっきの言葉は何？
尊敬しているとか、何だの言っていたじゃん。
コネと分かった瞬間にこれ？
そのコネ自体、カリム先輩は知っている事実なの？
もし、本当に事情があったら？
テストの結果なんかに負い目を感じた結果の暴走だとしたら？
＿＿カリム【あぁ！あいつはいつも俺の側にいてくれた。
＿＿＿あいつだけは、俺を裏切らないでくれたんだ】
従者であるジャミル先輩の事を、本当に信頼していたカリム先輩。
あの時のカリム先輩の言葉には…‥‥嘘はない。
グリム「お、おい…これヤバクねぇか……？」
グリム君がツンツンと私の腕を突く。私はグリム君を抱え、そっと下ろす。
そして、近くに置いてた金で造られたグラスを握りしめ、
騒ぎ立てる寮生達の足元に向かって投げた。
ガッシャーン！という金属と床が接触した音が響く。
「「「！？」」」
『煩い』
私がそう言うと、シーンと静まる寮生達。
お前の方が煩ぇよ…とグリム君が呟いたが、今は気にしていられない。
『鬱陶しく“いらない”“いらない”、バカの一つ覚え見たく騒ぎたてて……
さっき尊敬していたとかは何？コネと分かった瞬間掌返し？』
寮生「で、でもそれは…」
『喋るな、許可してない』
寮生「す、すいません！」
私が厳しくそういうと、反論しようとしていた生徒がシュンと下がる。
グリム君が怖ぇ…という声が聞こえたが、無視する。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます。作者も本職業ではないため、誤字や文字の間違いなどがありますが、ご了承下さい。今回は麗様の意見を参考に修正させて頂きました。小さなご指摘いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 何度もご指摘ありがとうございます！修正いたしました！麗様がおっしゃるように修正しました！「いっぱい」と「一杯」だと意味が違ってきますし。「一杯」という意味は主に分量などで使われますから今回の場合はひらがなでの「いっぱい」がふさわしいと考えました。 (2021年2月28日 2時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ 一杯つくるよ いっぱい と平仮名の方が意味的にはしっくりくるのではと思ったのですが、、、、余計な一言ですよねこのコメント、、、 (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 瞬間掌返し？」 二重カッコではないのでしょうか？ (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 長いシリーズですが、最初から読んでいただきありがとうございます！更新頻度を落とさず、頑張って行きますので、よろしくお願いいたします！ (2020年7月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 17時
