第四章 50＿悪夢…？ ページ1
『っぅ！！！？』
ガバリと起き上がる。うにゃ！？と隣にいたグリム君も跳ね起きた。
私は布団を抱きかかえ、息を乱す。
グリム「お、おい！急に何を……て、どうしたんだゾ？」
『……グ、リム…君』
側に寄ってきた彼をギュッと抱きしめる。
『…私、ここに…いるよね』
グリム「何いってんだ？どうしたんだゾ？」
肉球の手で私の頭を撫でてくれる。
優しくポコポコと撫でてくれるグリム君の手。
いつもならば、すぐに落ち着くはずなのに＿＿＿ずっと気分が悪い。
＿＿パレードの夢を見て…その後に………。
___【無くなったのに、まだそこにいるの?】
幼い頃の自分自身が、歪んだ笑みを浮かべ、私を見下ろしていた。
あの言葉の意味は、一体……“無くなった”って
グリム「どうしたんだゾ、A？」
『…‥…何でもない、何でもないの』
心配そうにするグリム君の背中を撫でる。
部屋に付けられていた時計を見ると…まだ6時だ。
『ごめんね、早く起こしちゃって…ちょっと悪い夢を見たの』
グリム「そうなのか？…もう大丈夫なのか？」
『うん。ありがとう』
グリム「…ならいいんだゾ。じゃあ、朝飯までもう一度…」
寝直す、とグリム君が言いかけた時、バタンと部屋の扉が開いた。
入ってきたのはスカラビア寮生数名。
寮生「お前たち、いつまで寝ている気だ！起きろ！」
突然入ってきた寮生たちに驚く私とグリム君。
『……え、えっと…お、おはようございます？』
寮生「暢気に挨拶などしている場合か！
これより、東のオアシスに向けて10キロの行進を行う！」
『い、今から？……それに足場が悪い砂漠を10キロも』
グリム「なんでオレ様たちがそんなことしなきゃいけねぇんだゾ！！」
スカラビア寮生の1人がグリム君の尻尾を掴む。
宙ぶらりんになったグリム君は足をジタバタしつつ、
抵抗するが…とても人間にはかなわない様子。
寮生「つべこべ言うな。お前たちも参加せよと寮長が仰せだからだ！来い！」
グリム「フギャ〜！ヤダヤダ〜〜離すんだゾ〜〜！」
寮生「おい、お前！部屋のクローゼットの中にスカラビアの寮服が入っている。
それに着替えて、お前は噴水の前に集合しろ！くれぐれも遅くなるな！いいな！」
そして、グリム君を引っ張り、彼らは部屋を出て行った。
『…クローゼット？』
部屋のクローゼットに近付き、中を開けると、女子用の寮制服がそこにあった。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 細かなご指摘ありがとうございます。作者も本職業ではないため、誤字や文字の間違いなどがありますが、ご了承下さい。今回は麗様の意見を参考に修正させて頂きました。小さなご指摘いつも本当にありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 麗さん» 何度もご指摘ありがとうございます！修正いたしました！麗様がおっしゃるように修正しました！「いっぱい」と「一杯」だと意味が違ってきますし。「一杯」という意味は主に分量などで使われますから今回の場合はひらがなでの「いっぱい」がふさわしいと考えました。 (2021年2月28日 2時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ 一杯つくるよ いっぱい と平仮名の方が意味的にはしっくりくるのではと思ったのですが、、、、余計な一言ですよねこのコメント、、、 (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 瞬間掌返し？」 二重カッコではないのでしょうか？ (2021年2月28日 0時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ウミソラさん» 長いシリーズですが、最初から読んでいただきありがとうございます！更新頻度を落とさず、頑張って行きますので、よろしくお願いいたします！ (2020年7月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月27日 17時
