第四章 8＿ラギーの大荷物 ページ9
クロウリー「これはシュトレンですね…私にですか？」
『お世話になった人達に配っていて…甘い物お嫌いならグリム君に渡します』
グリム「オレ様によこせー！」
クロウリー「いえいえ、優しい生徒からの端正こめた送り物ですから、有り難くいただきます。
ありがとうございます。あぁ〜もうA君は本当に生徒の鏡ですねぇ〜！」
ならば貴方の学園の鏡らしくしっかりしてもらいたい……と、口が裂けても言えない。
クロウリー「では、皆さん、よいホリデーを」
遊ぶオーラ満々で闇の鏡の方へ戻って行った学園長。
グリム「にゃっはー！コレでホリデーにはご馳走がたんまり食えるんだゾ！」
エース「な〜んか体良く丸め込まれた気がすんな……ま、お前らがいいならいいけどさー」
エース君とデュース君の同情的な目が痛いんですけど…。
ラギー「はいはーい！そこの君たち、道のど真ん中に突っ立っていないで、どいたどいた！」
ふと、後ろから聞こえた声に私達は振り返った。
振り返るとバックを大量に持ち、クーラーボックスを担いだ、ラギー先輩がいた。
『ラギー先輩？』
デュース「ブッチ先輩……って、なんですかその大荷物！？」
ラギー「これッスか？シシシッ、大食堂と購買部の消費期限切れそうな食材、全部貰ってきたんスよ。長期休暇に入るから、毎回タダ同然でくれるんス」
凄い量だな…まさか1人で食べるの？
ラギー「言っておくけど、1人で食べるんじゃないッスよ」
『でも日持ちしないですよね？すぐに腐るんじゃ…』
ラギー「なーに言ってんスか。これっぽっちの量、近所の悪ガキどもに食わせたらあっちゅー間になくなるッスよ」
『悪ガキ？』
ラギー「そうッス。ばあちゃんにもホリデーくらい腹一杯食わせてやらなきゃ」
とても嬉しそうな顔で、パンパンと鞄を叩くラギー先輩。
こんなに一杯で、シュトレン渡すのもなぁと思いつつ、手の中のシュトレンを眺める。
すると、スンスンと鼻をならしたラギー先輩は舌なめずりをして、シュトレンをかっさらう。
ラギー「何か旨そうな匂いッスね。これ、貰っていいッスか？」
『あ、はい。元々あげるつもりだったので…甘い物大丈夫ですか？』
ラギー「全然問題ナシっスよ〜！サンキュ、Aちゃん」
ポンポンと頭を撫でてくれる。
ラギー「おっと、冷凍食品が溶けちまう…んじゃ、また来年ッスー！」
挨拶はそれくらいに、闇の鏡の方へ去って行った。
実家に戻るの楽しみなのか…。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 気づかないうちに誤字ってました！！何度もありがとうございます！修正させて頂きました！！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ グリム の リ がアールだけになってます。英語が打てないので言葉での説明になってしまうのですが、、、 (2021年2月27日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 琴葵さん» 遅い返信になりましたことお詫びいたします。コメントありがとうございます！このシリーズを気に入って下さり、とてもうれしいです！今後とも精進いたしますので、よろしくおねがいします！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！どうかご自愛くださいませ！ (2020年7月27日 11時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 雪さん» 2回目のコメントありがとうございます！今後とも更新進めていきますのでよろしくお願いいたします！ (2020年7月26日 20時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月24日 18時
