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第四章 43_口に出てしまった了承 ページ44

ジャミル「君たちはハーツラビュルやサバナクロー……更にはオクタヴィネルの問題までを解決に導いた優秀な生徒だと噂で聞いてる」

『え、いや…解決に導いたというか巻き込まれただけというか……。』

グリム「へへ〜ん。そうだゾ。
アイツらはみんなオレ様たちの活躍に感謝すべきなんだゾ!」

『オクタヴィネル寮の件はグリム君やエース君達のせいだからね』




誰のおかげで私やジャック君やレオナ先輩達が巻き添え喰らったと思っているんだ。
本当に調子がいいよな、この子は…。


すると、ジャミル先輩が私の両手をガシッと握りしめた。




『…え?』


ジャミル「だから、頼む。どうかスカラビアの力にもなってくれないか」


「『えぇっ?』」



ジャミル先輩の出した言葉に私とグリム君は声を上げる。




ジャミル「食堂でたまたま出会ったのも、運命の巡り合わせだ。
きっと君らはダイヤのように輝く解決策をもたらしてくれるに違いない!」

『え、いや…そ、そんなに期待されても……ね、ねぇ、グリム君』

グリム「お、おう…確かにオレ様は優秀だけど、それとこれとは話が別なんだゾ!」




グリム君は私の肩に乗り、小声で耳打ちしてきた。






グリム「……おい、A。他寮のトラブルに首を突っ込むのはやめとけよ!
オレ様、もう面倒ごとはこりごりなんだゾ」

『面倒事殆ど君から突っ込んでいる癖に…どの口がいうの?』





でも、グリム君のいう事は確かだ。

そもそも今日偶々出会った私達に寮の問題を解決できるか分からない。
勝手に期待されて、出来なかった時、何言われるか分かった物じゃない。


ここは断ろう。


私は未だに手を握り続けるジャミル先輩の方を見た。





『…あ、あのジャミル先輩。その…申し訳ないんですけど……』






その御話はお断りします__と言葉を続けようとしたとき、

ジャミル先輩が言葉を重ねてきた。




ジャミル「君は……」




ジャミル先輩は手の力を強め、ジッと私の目を見た。

私も思わず彼の目をジッと見てしまう。




ジャミル「__俺たちを助けてくれるよな?」







___頭がボーッとした。




意識がハッキリしなくなって、私はぼんやりとした意識の中、





『わかりました』


と、勝手に受け答えをしてしまった。


グリム「ふな゙っ!?オマエ、なに安請け合いしてるんだゾ!?」

『……え?あれ?』





ジャミル「ああ……!引き受けてくれるのか。
嬉しいよ、A」

第四章 44_鳴り響く笛→←第四章 42_ダイヤの原石



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作品ジャンル:恋愛
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 気づかないうちに誤字ってました!!何度もありがとうございます!修正させて頂きました!! (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 27ページ グリム の リ がアールだけになってます。英語が打てないので言葉での説明になってしまうのですが、、、 (2021年2月27日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 琴葵さん» 遅い返信になりましたことお詫びいたします。コメントありがとうございます!このシリーズを気に入って下さり、とてもうれしいです!今後とも精進いたしますので、よろしくおねがいします! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました!!!更新楽しみに待ってます!!!!!!!!どうかご自愛くださいませ! (2020年7月27日 11時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 雪さん» 2回目のコメントありがとうございます!今後とも更新進めていきますのでよろしくお願いいたします! (2020年7月26日 20時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月24日 18時

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