第四章 38＿銀のバングル ページ39
『いや、いいです！！』
カリム「遠慮するな！お詫びなんだし」
『い、いいえ！ほ、本当に大丈夫です！！！た、楽しかったですし！！』
ジャミル「冷汗を搔いている、やっぱり無理をしていたんだろう」
カリム「それなら猶更貰ってくれ！
ほら、これとかどうだ？Aの瞳と同じ色の宝石がついたイヤリング！
それとも、こっちのペンダントがいいか？」
明らかに偽物ではないだろう、そのキラキラ輝く宝石たちは。
宝の持ち腐れ過ぎる！！
ジャミル「カリム。それだと派手すぎる。Aは整っているし、可愛らしい顔つきをしているんだ。宝石ジャラジャラは似合わないだろう」
カリム「う〜ん、それもそうだな…じゃあ服はどうだ？特注で造らせるってのは」
ジャミル「服か…それもいいが……ちょっと待っていろ。心当たりがある」
拒否して欲しいのだけども、ジャミル先輩も一緒になって探し出す。
どさくさ紛れてグリム君も盗もうとしているのを見付け、バシッと叩く。
『あ、あの本当に…「見つけた、これ何かどうだ？」
この学園、やっぱり人の話聞かない人が多すぎる！！！
カリム「確かに綺麗だな！シンプルだけど、この宝石、Aに似合う！」
ジャミル「そうだろ？ここへ来た時から、彼女に似合うと思っていた」
カリム「流石ジャミルだな！A、手を出してくれ」
え、やだ…と言いたいが、言う間もなくカリム先輩に右手を取られる。
出してくれって言った癖に、自分からとるんかい…。
その右手に銀色のバングルをつけてくれた。
煌びやかな宝物庫にある物としてはいたってシンプルだ。
シルバーの細めのバングル。
花のような模様のデザインに、蒼い色の宝石が埋め込まれている。
………シンプルなデザインで凄く好みだが＿＿＿この宝石本物？
カリム「どうだ？気に入ったか？」
『は、はい…凄い素敵ですけど………こ、こんな高価そうな物、頂けませんよ！』
カリム「気にするなって！お詫びと、お礼みたいなもんだ！」
『い、いやでもですね…』
カリム「そろそろ夕食だし、行こうぜ！」
また話を聞いてくれず、テクテクと出口へ歩いていくカリム先輩。
もう何だろうな、あの人は…と項垂れる私。
すると、ジャミル先輩が近付いてきた。
ジャミル「熱砂の国の薔薇とモチーフにされているデザインだ。気に入ってくれただろうか？」
『す、素敵ですけど貰えないって…』
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 気づかないうちに誤字ってました！！何度もありがとうございます！修正させて頂きました！！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ グリム の リ がアールだけになってます。英語が打てないので言葉での説明になってしまうのですが、、、 (2021年2月27日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 琴葵さん» 遅い返信になりましたことお詫びいたします。コメントありがとうございます！このシリーズを気に入って下さり、とてもうれしいです！今後とも精進いたしますので、よろしくおねがいします！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！どうかご自愛くださいませ！ (2020年7月27日 11時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 雪さん» 2回目のコメントありがとうございます！今後とも更新進めていきますのでよろしくお願いいたします！ (2020年7月26日 20時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月24日 18時
