第四章 3_グリムの家族 ページ4
年越しか…。
向こうではあんまりいい思い出は無かった。
けど、グリム君含めてこのメンバーなら、楽しく過ごせるかもし得ない、
グリム「ご馳走を食べながら家族と過ごす…」
目を輝かせるグリム君。
……あれ?そういえば、グリム君の家族って聞いてなかったな。
『そういえば、グリム君の家族は?』
グリム「オレ様の家族……?
うーん、よく覚えてねぇんだゾ。気がついたら1人で腹減らしてた気がする」
さらっと口に出すグリム君の言葉にえっ、となる私とゴーストさん達。
グリム「すげー寒くて、ずっと誰かが迎えにくるのを持っていたような…………それで、その後どうしたんだっけ?よく思い出せねぇ…」
『…そっか』
私も特別いい思い出がある訳じゃない。
だからこういう時、何て言って励ませばいいか分からないし…そもそも彼にとってこれは励ますべき事ではない気がする。
『私も年越しは静かだったからね…今年はいっぱいごちそう作ってお祝いしようか』
グリム「ふな゛ぁ!Aのごちそう〜!」
ゴーストA「グスッ、グリ坊もAお嬢も苦労してたんだなぁ〜」
ゴーストB「今年のホリデーはわしらと暖炉を囲んで過ごそうじゃぁないか」
グリム「にゃっはー!ご馳走が食える!ホリデーが楽しみなんだゾ!」
『何作って欲しい?』
グリム「えっと、ケーキと、ターキーと…美味い物いっぱい!」
『じゃあ一杯作るね』
やったー!と喜ぶグリム君の頭を撫でる。
暗い気持ちは脳裏に片隅へ置き去り、朝食を作る為に、厨房へ向かった。
グリム「ん?A、これ何だゾ!?お菓子か!?」
『あ、それは駄目』
グリム「えぇ〜!?食べたいゾ!?」
『それはまた別用なの。グリム君のはこっち』
私は別の棚に置いていたグリム君用の袋を渡す。
「やったゾ!」と喜ぶグリム君がそれを食べる間、他の棚に固めていたラッピング袋達を大きな紙袋に詰め込んだ。
**
______教室
クルーウェル「いいか、仔犬ども。明日からのホリデーバケーション。
久々に実家に戻れてはしゃぐ気持ちはわかる。だが、はしゃぐあまりに宿題を忘れて遊び呆けるヤツが毎年いる!そういう仔犬にはキツいお仕置きが待っているからな。気を抜きすぎないように。
一時帰宅には闇の鏡の使用が許可されている。荷物をまとめたら各自鏡の間に行くように!」
「「はーい」」
クルーウェル先生の言葉に皆、返事をした。
宿題忘れる人、どの世界にもいるんだな。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 気づかないうちに誤字ってました!!何度もありがとうございます!修正させて頂きました!! (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 27ページ グリム の リ がアールだけになってます。英語が打てないので言葉での説明になってしまうのですが、、、 (2021年2月27日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 琴葵さん» 遅い返信になりましたことお詫びいたします。コメントありがとうございます!このシリーズを気に入って下さり、とてもうれしいです!今後とも精進いたしますので、よろしくおねがいします! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました!!!更新楽しみに待ってます!!!!!!!!どうかご自愛くださいませ! (2020年7月27日 11時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 雪さん» 2回目のコメントありがとうございます!今後とも更新進めていきますのでよろしくお願いいたします! (2020年7月26日 20時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月24日 18時