第六章89_気づくのはやっ! ページ42
オルト「メラリーさん、指令室に行かなくてもいいの?」
メラリー「一々こっち見てから戻るの面倒だから、イデアさんにキー渡してきたわ。第二テストも終わるまでこっちで見ていくよ」
キーさえ渡していれば、あとの工程は他のオペレーターがしてくれるはずだ。
先のリドル、アズール、ヴィルと同様に仮想空間内でオルト達と戦っていた2人のバトルが終了した。3人の時より終了時間が早かったのは、2人が冷静に状況を把握していたからだろう。
メラリー「第1テスト終了を確認。クールダウン機能開始」
オルト「第1テスト状況、バイタル、ブロット蓄積量、データ測定結果、指令室に送ります」
イデア『はいはい、確認かんりょー。第2テスト準備―』
気の抜けた所長代理の指令を聞きつつ、オペレーターと共に『ラケシス・システム』の同期セットの準備を取り掛かる。
オペレーターA『『ラケシス・システム』同期完了』
メラリー「確認完了。クールダウン終了まで残り10秒。第2テスト、開始可能です」
イデア『じゃ次いってみよー』
メラリー「了解。VRシステム、ダイブ作動、チェック、3,2,1…」
オルト「チェック完了確認。バーチェルエネミーモード・スタンバイ。ダイブ・スタート!」
第2テストのダイブが成功すると、カプセル内にいる2人は次の仮想空間へ意識を飛ばされる。さっきの3人は食堂だったが、今度は植物園のようだった。
が、さっきと壊滅的に違う点がある。
レオナ『んじゃ……さっさと“検査”とやらを終えようぜ』
ジャミル『はい』
仮想空間で再現したラギー・ブッチと、カリム・アルアジームに対し、問答無用で攻撃魔法をぶっこんだ。寧ろ晴れ晴れとしていないか?
メラリー「予想以上に気付くのが早いですね」
イデア『いや早すぎるでしょ!!二人ともシステムの構造に気づくのはやっ!?』
メラリー「それだけ冷静なんでしょうね。第1テストでも大した動揺もなく戦闘開始していましたし」
イデア『…レオナ氏、されは夢の中でも『これ夢だな』って秒で気づくタイプでしょ。つまんないな〜。ジャミル氏も、ストレス負荷がほとんど数値に影響してない……』
『なんでオーバーブロットしたの?』とさっきヴィルに感じた疑問を声に出したイデアさん。やはりそれだけ異状なんだろう。数値を見ても、5人中3人、乱れが全くない。
これで学生レベルとは末恐ろしい。
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時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます! (2022年3月4日 14時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます!ここまで読んでくださり、ありがとうございます!新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします! (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2021年12月30日 22時