第六章85_安定数値 ページ38
イデア「だからこそ、じっくり使いどころを練る方向にあるんじゃない?魔力保有量の少なさを、頭の回転の速さで補ってるとでも言うのかな…。
ユニーク魔法も魔法道具も1回噛ませたりしてて特殊だし、アズール氏はとにかく“慎重第一”って感じ」
メラリー「爆速的に魔法ぶっ放すリドル・ローズハートとは対照的ね」
最後にヴィルのステータス情報を開示させる。
その結果を見て隣にいる彼は、再び悪戯っ子のように意地悪の笑みを浮かべた。
イデア「いやぁ〜、安定してますなぁ!」
オルト『魔力保有量、具現速度、魔法威力、すべての数値が高い水準を保っているよ』
メラリー「前2人と違って、攻撃、防御共に尖った性能はない。それはいってみれば、どちらも苦手なく隙がない証拠」
イデア「たしかヴィル氏はナイトレイブンカレッジに入るまで専門的な魔法教育を受けていなかった筈だけど……それを思えば、中々の数値でござるなぁ」
メラリー「身体能力の高さや、心理状態の操作なんかは幼少期からの演技指導の賜物ね。お陰で、2人と違ってブロットの影響が少ない」
イデア「これは、絶対にタンクを務めてほしいステータス!」
オルト『わかる!タンクは先頭に立って敵と対峙しつつも、冷静な判断でパーティーを導かないといけない。ヴィル・シェーンハイトさんにはピッタリのジョブだ』
再びゲームの例えで盛り上がる兄弟を冷ややかな目で見ながら、ヴィルのブロット質量のデータを画面いっぱいに表示する。トータルはリドル、アズールのものと比べて大幅に低く、かなり安定している。
アイツに言っといてなんだけど…なんでこの人オーバーブロットしたの?
イデア「ヴィル氏のユニーク魔法【
メラリー「彼がネトゲするイメージ無いけど」
イデア「それに関しては拙者も嫌だけど……。この3人がキャラクターとして登場してくるゲームなら楽しくやれそうっすな。ヒヒッ!」
笑いを止める様子のない2人を見ながら次に検査する2人のデータを用意する。
メラリー「次の検査に行きますよ。私が2人をシミュレーションルームまで連れていきますね」
イデア「うん。お願い。オルトはそのまま待機で、バトルシュミレーターモードに異状ないか、第一テストまでチェックしておいて」
オルト『りょーかい!』
第六章86_守秘義務の矛盾→←第六章84_ゲームのパーティー
173人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます! (2022年3月4日 14時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます!ここまで読んでくださり、ありがとうございます!新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします! (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ALICE | 作成日時:2021年12月30日 22時