第六章82_テスト結果 ページ35
メラリー「シミュレーションルーム、第一テスト完了を確認」
オルト「シミュレーター内で被検体のクールダウンを開始します」
オペレーターA『被検体A、C、E、バイタル正常。ブロット蓄積量、すべて正常値内です』
イデア『まあだいたい予想通りのステータスって感じですか。でも次のテストではどう数値に変化があるか……』
オペレーターB『バトルシミュレーターと『ラケシス・システム』の同期完了。第2テスト、いつでも開始可能です』
イデア『じゃあサクサク次のフェーズにいこう。オルト、メラリー、お願い』
メラリー「第二テスト開始了解。スタンバイ準備、3,2,1…」
オルト「スタンバイ確認。バーチェルエネミーモード・スタンバイ。ダイブ・スタート!」
淡々とシミュレーションを開始する。
繭型の機械が再び光だし、3人は仮想空間へ。
モニター越しにそれを確認すると、先ほどと異なる風景が浮かび出してきた。
場所はNRCの大食堂、被検体服を着ていた3人はいつもの制服を身にまとっている。
オルト「システム異常なしだね」
メラリー「あとは経過観察だけ。第一テストも終わってすぐに第二テストの結果もあっちに届くだろうし…そろそろかな」
オルト「後のことは僕に任せて!」
メラリー「お願い。それじゃあ、一足先に所長代理と合流してくる」
オルトにタブレットを渡し、出入り口前に佇んでいたカローンと共にシミュレーションルームを出た。
**
__S.T.Y.X.研究所‐指令室
指令室に入って早々、「乙〜」と労わりの気持ちもない挨拶を投げかけられる。
まあ、あの適当な態度も、周りの奴等がする他人行儀な態度に比べて遥かにマシだわ。
シミュレーションルームを出たばかりの時は第二テストが開始されたばかりだったけど、どうやら私が移動している合間に終わったようだ。
モニター前にいたオペレータ二人が、私に席を空ける。
統計的データを見るためには、所長と調査部門課長のセットカードキーが必要とされる。面倒臭い仕組みよね。課長と所長いなかったら回らないじゃない。改善しろよ。
今回の場合はどっちも代理なんだけど、と。内心小言を吐きながら、所長用のカードキーの隣に差し込んだ。
瞬間、数列やら棒グラフが出ていたモニターが一瞬ブラックアウトし、次には今検査したA、C、Eの3つのデータをピックアップして詳細が表示されていた。
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時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます! (2022年3月4日 14時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます!ここまで読んでくださり、ありがとうございます!新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします! (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2021年12月30日 22時