第六章80＿検査開始 ページ33
＿＿S.T.Y.X.研究所‐シミュレーションルーム
ヴィル「……何？この部屋」
アズール「随分と広い部屋ですが」
リドル「一体、ここで何を…」
メラリー「じゃあ、検査始めるから。あんた達、これに入って」
これ、と指さす先には繭型のカプセルが設置されている。今まで見た事がない機械だからか、あからさまに警戒心を上げる男達。
ヴィル「それ何？ベッドにしては穏やかな造りじゃないわね」
メラリー「検査用のカプセルよ。中に寝そべると頭上に配備されてるヘッドセットが自動で頭に装着されてるようにしてあるわ」
リドル「ヘ、ヘッドセット？どういう」
メラリー「嫌だと言っても拒否権なんてないんだから、さっさと済ませて」
キツメに言うと、不愉快そうに睨んでくる。
コイツ等本当に被検体？態度デカ過ぎでしょ。
オルト「大丈夫だよ、皆。身体的には苦痛に感じる事はないから心配しないで！」
ヴィル「“身体的には”って限定的な時点で怪しさプンプンね。まあ…仕方ないわね」
状況を理解しているからか、それ以上の文句を言わず、繭型のカプセルの中へ。ヴィルを見て、残り2人も恐る恐る中へ入る。
3人が寝そべったのを確認し、カプセルの扉をロックすると自動的に3人の頭にヘッドセットが装着された。
イデア『あー、テス、テス。こちらオペレーティングルーム。こちらの声聞こえてます？』
広い部屋にイデアさんの声が反響し、頭上に指令室の様子を映すモニターが表示された。
オルト「こちらシミュレーションルーム。音声良好！」
メラリー「テスト用魔力測定ギアを各被検体に装着完了。どれも問題なし」
ヴィル「ちょっと、アンタ達だけで勝手に話を進めないでくれる？
だだっ広い部屋につれてこられたと思ったら、大きなヘッドセットをかぶせられて何も見えないんだけど」
リドル「一体、ボクたちになにをさせるつもりなんだい？」
アズール「まさか……同士討ちをさせるつもりじゃないでしょうね」
困惑と不安、不信感。そんな感情をあらわにしながら口々に問いかけてくる3人。
モニターに映る所長代理は彼らの声に対し、煩わしそうに目線を逸らしている。
面倒くさそうだな、この人。
まあ、実際話が長くなるし、コイツ等すぐ口出して止めてくるから余計だろう。
契約書も1項目ずつ確認してからサインしていたみたいだし。
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時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます！ (2022年3月4日 14時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます！ここまで読んでくださり、ありがとうございます！新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします！ (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年12月30日 22時
