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第六章51_がらんと空いた胸 ページ4

リリア「そう驚くことでもない。何せ伝説上の大魔法士と言われる逸材なのじゃ。生きていても不思議はない」
トレイ「なんでリリアはそんな落ち着いてられるんだ!?」
リリア「ふふふっ、長年の経験の賜物だ」


長年って、とてもご長寿には見えないんだが。この人、本当に高校生の年齢なのだろうか。それを言えば、ツノ太郎さんもなんだけど。



トレイン「…………キリシマA。その件については後々呼び出し、説明を貰う事になる」
『あ、はい。寧ろなんかすいません』


ここまで動揺するとは…まぁ驚くかそりゃ。
ゴホンと咳払いし、「話を戻そう」と切り替えだす。まだ3人は動揺が収まっていないのに、切り替えが凄く早い。



トレイン「君が言うには、学園に張られる防御結界を彼が張り直した、という事なんだな」
『本人が学園長に頼まれたからって………ご存知ないんですか?』
トレイン「私を含め、学園長以外の教員はその事実を知らされていないだろう。そして、そのような大規模な魔法量を確認、感知した覚えもない」


それはさっきケイト先輩も言っていた。私には分からないが、確かに巨大な範囲に防御魔法を、しかも結界を施すならそれなりの魔法量を感じないとおかしい。文化祭中だったなら猶更だ。なのに誰もそれを感知していないって、秘密裡にやっていたって事?


思考を巡らせていると「まあまあ」とリリア先輩の宥める様な声が間に入って来た。



リリア「分からぬ事を考えていても仕方がない。今はやるべきことをせねばならないだろう。そうじゃろ?トレインよ」

トレイン「………確かに。ここでその論点を触れていてもキリがない。嘆きの島の所在地が分からぬ以上、我々は彼らを追う手立てがない。君たちはそれぞれ寮に戻り、寮生の点呼。被害状況を確認し、報告するように」



トレイン先生の指示に、返事を返した。
寮生の点呼、か。うちにはグリムと私しかいないから、点呼のしようがないな。


宙ぶらりんとした疑問と、遣る瀬無い感が胸を支配したまま、他の人達に流されるがまま学園長室を後にした。

第六章52_痛み出す傷→←第六章50_狼狽する事実



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時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます! (2022年3月4日 14時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます!ここまで読んでくださり、ありがとうございます!新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします! (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ALICE | 作成日時:2021年12月30日 22時

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