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第六章50_狼狽する事実 ページ3

『学園に張られている、外部からの侵入を防ぐ防御結界があるじゃないですか』
トレイン「ああ。学園内には文化祭やマジフト大会等、外部から観客を迎え入れる行事以外は基本的に張られ続けている。その結界が破られた事に対しての疑問なのか?」
『それもあるんですが、結界を張り直した人の魔法が早々に破られるとは思えないんですよね』


トレイン「結界を張り直した?」
ケイト「どういうこと?結界って張り直されたの?それにしては大きな魔力感じなかったけど」
ジェイド「……Aさん、もしかしてその結界を張り直したという方は…」
リリア「ソーマ・オージン・フィード。そなたの師匠だったな」


ジェイド先輩の言葉を遮り、リリア先輩がその事実をやすやすと口にしてしまった。事情を知らない面子は、その名前と師匠という言葉に驚愕し、狼狽している。てか何で知ってんだ、この人……。


ケイト「ちょ、え?ソーマ・オージン・フィードって…」
トレイ「魔法歴史書に何回も登場してくる名前と類似しているんだが」
ラギー「Aちゃん、師匠とかいたんだ。い、いや、まさか同姓同名でしょ?ハハッ」

トレイン「…………キリシマA」


動揺している3人からトレイン先生が厳しい声で私を呼ぶ。思わず背筋をゾクッとさせてしまった。怒ってはいないけど、動揺を隠そうと顔がいつも以上に険しい。


トレイン「君の師匠に値する人物とは…およそ100年を超えた遥か昔、魔法により大戦争を止め、歴史に数々の名を遺した逸材であり太古の大魔法士、その恩恵の念から「詩の神」と名を賜れた、そのソーマ・オージン・フィードなのか?」
『あ、えーっと…………そのソーマ・オージン・フィードですね』


アハハ、と乾いた笑みを浮かべると事情を知らない3人が今度こそ本気で「うぇええ!?」と叫んだ。叫びはしなかったもののトレイン先生はあまりの衝撃に口元を抑えている。目を見開いているトレイン先生、レアだ。


ラギー「ちょ、ちょっと待って!!?師匠!?伝説の大魔法士が師匠!?」
トレイ「ま、まず生きているのか!?年数すら分からない程遥か昔に生きていた大魔法士が!?」
『ケロッとしてますけどね』
ケイト「色々とツッコミどころ満載なんだけど!?ちょー!これ以上頭ませないでよ!」



困惑と狼狽と驚愕、色々な感情に翻弄される3人。そんな彼らをフロイド先輩は「アアハハ、おもしろ〜」と笑みを浮かべている。面白くないわ。

第六章51_がらんと空いた胸→←第六章49_嫌な感じ



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時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます! (2022年3月4日 14時) (レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます!ここまで読んでくださり、ありがとうございます!新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします! (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ALICE | 作成日時:2021年12月30日 22時

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