第六章63＿熱い頬を叩いて飛ぶ エペルSIDE ページ16
今Aを後ろにのげて、先に飛び出したルークサンをおっかけでる。飛んでぢまっそうな風に当たるけど、気にせずただ真っすぐ飛び続けた。
エペル「ルークサン、どっち行ったのかな・・・」
『ちょっと待って』
後ろに乗せてたAが魔記の筆を出すと、なんかを空中に書き出した。すっどその書いた文字が光の波みてぇに代わって、ユラユラと箒を横切って空を漂いだした。
『人探しの魔術式。効果は弱いから嘆きの島にいる人達は探れないけど…出ていったばかりのルーク先輩なら探れる筈だから』
エペル「あの光に付いてったらいいんだな！」
そしてユラユラ動く光の波を追っかける形で箒を飛ばす。このスピードでいっで、本当にルークサンに追いつくのか…わかんねぇけど。
『ごめんね、エペル君』
エペル「え？なにが？」
『私が後ろに乗ってるから、速度落ちてると思う。箒の2人乗りは、まだ授業で習ったばかりで安定もしないのに』
最初、箒に乗せる前に魔符具っていう魔術道具で移動手段を出そうとしたA。けど、それは俺が全力でとめだったから、俺の後ろに乗ることになった。
ナイフとか盾とかにも血の2，3滴必要なのはこの間の戦いでみてんのに、空を飛ぶための移動手段を出すとなったら、どーなるか。
エペル「気にしねぇよ！そげんより、一緒に行くダチから血だぼだぼ出てっとるほーがやーきに！それに、インクとか魔符具だって限らえてんだろ？だったら、こっがらの為に、最低限のこしとったほーがいいって！」
『……うん、ありがとう』
エペル「それより、もっとスピード出すから、しっかり掴まって！」
マジフト部で鍛えた俺の飛行術。今ここでみせっげる時！
俺の言葉に頷いたAが、俺の腹に手ェ回して、しがみついてきた。
そして色んな意味でハッとした。
エペル「………………………え、えっど…A」
『何？あ、ごめん苦しい？』
エペル「い、いや…そじゃなぐっで………あ、あたって」
『え？なに？聞こえない？』
風圧の影響か、俺の言葉が聞こえてないのか更にしがみついてくるA。
背中に感じる俺にはない感触にカーッと顔が熱くなった。
って、何考えてんだ！俺！！
パチッと頬を叩き箒を早く飛ばす事に意識を集中させる。
あ、危ねげ……集中力とぎれんだら、飛行術は元も子もねぇのに…。
エペル「っし！集中！！」
『お、おう。頑張って』
待ってろよ、ルークサン！！
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時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます！ (2022年3月4日 14時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます！ここまで読んでくださり、ありがとうございます！新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします！ (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年12月30日 22時
