第六章61＿アデュウ！ ページ14
ルーク「嘆きの島の所在地は神秘のヴェールに包まれている……」
『ほらそうじゃないですか！まさか闇雲に飛び回るつもりですか！？魔法も箒もそこまで持ちませんよ！いくら先輩が３年生とは言えども』
ルーク「でも、心配はご無用さ。私にはヴィルたちがどこにいるのか、“視える”からね」
『え？』
エペル「視える？それってどういう……」
ルーク先輩の言動に混乱しっぱなしの私達。「ああ…」と大げさな前振りをするルーク先輩は私達の話等聞いてすらいない。
ルーク「刻一刻と日没が迫っている。名残惜しいが、私は行かねばならない。それでは失礼するよ。アデュゥ！」
『いやアデュゥじゃなく……え、ちょっ！？』
キランと星が出そうなほどの煌びやかな笑みを浮かべた後、駆け出す。そして手に持っていた箒を宙に浮かばせ、そのまま猛スピードに操ったまま鏡舎から出ていった。
『ル、ルーク先輩！！？ちょっとー！！！』
エペル「ま、待ってくださいルークサン！ルークサ――――ン！！！」
慌てて追いかけようとするものの、猛スピードの箒には追いつけず、既に空の彼方へと消えてしまったルーク先輩に向かって叫ぶしかなかった。当然、その叫びはルーク先輩には届かない。
エペル「行っちまった……」
『…今は防衛の結界は奴等のせいでボロボロ。勝手に学園から出たとしても、誰にも感知されないだろうね』
しかもあのスピードだ。ヴィル先輩がオーバーブロットした時にも彼の戦いぶりは見ていたが、彼は何よりもスピード重視としている。獲物を討ち取る忍耐力と、素早さが命である狩人と自分で言っているだけの事はある。
エペル「嘆きの島って、ヴィルサンたちを攫った鎧の奴等がウャウジャいるの、かな。いくらルークサンでも1人で乗り込むなんて、絶対危ないよ…」
先生に報告するか、追いかけて止めるかモダモダと考えるエペル君から、ルーク先輩が消えた方角を見つめる。
クルーウェル先生には大人しくしていろと言われた。魔記の筆を持っていても、私の技術じゃ奴等に敵う事なんてない。そもそもルーク先輩が嘆きの島が分かるというのすら本当かどうか分からない。
だけど_____っ。
エペル「うぁあ〜〜〜〜っ！！！！！！」
『っ！？』
色々な事に思考を巡らせていたら、隣のエペル君が凄い呻き声を出した。相変わらず顔に似合わない行動を平然とする。
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時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます！ (2022年3月4日 14時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます！ここまで読んでくださり、ありがとうございます！新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします！ (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年12月30日 22時
