第六章59＿猪突猛進狩人 ページ12
＿＿鏡舎
生徒があふれる鏡舎。サバナクロー寮の鏡の前にたどり着いたジャック君は私達を振り返る。
ジャック「じゃあな。2人とも」
エペル「うん。今日はありがと、ジャッククン」
『ありがとう。ジャック君、またね』
軽く手を振るジャック君を、鏡の中へ消えるまで見送る。フゥと同時に溜息を吐き、お互いに笑みをこぼす。
エペル「長い1日だったね。寮に戻ったらシャワーを浴びて……」
『本当にドタバタとした1日だったよ』
グッタリとしつつ、ポムフィオーレ寮の鏡をくぐろうとした時、ピカッと鏡が光ったかと思うと、
＿＿ドンッ！
エペル「うわっ！？」
『っわ！？』
？？「ノンッ！？」
鏡から飛び出してきた人と、衝突し私とエペル君は床に尻もちをついた。
『うぅ、同じところ打った…』
エペル「いででっ…。だいだ、急に鏡から飛び出してきたのは！危ねべな！」
ルーク「すまない、ムシュー・姫林檎。先を急いでいて……怪我はないかい？」
『あれ？ル、ルーク先輩？』
ぶつかった相手に怒声を浴びせたエペル君だが相手がルーク先輩だと分かり、目をパチクリさせている。先ほどまで制服姿だったのに寮服に着替えて……そして大荷物だ。
エペル「なんだ、ルークサンか。珍しいですね、前もろくに見ないほど慌ててるなんて。それに、その大きな荷物と箒……どこかに出かけるんですか？」
ルーク「そうなんだ。暫く学園には戻れないかもしれないけど……どうか元気で」
『はあ……………え！？暫く戻れない！？』
エペル「ど、どげいうごっど！？どこに行くつもりです！？」
混乱する私達に、険しくも決断したような表情を浮かべ、
ルーク「嘆きの島さ！！」
「『え、ええぇ！？』」
その宣言に2人揃ってたまらず、声を張り上げてしまう。
エペル「ちょっと待ってけ！まさが今がら、ヴィルサンだぢっと追っかげる気ですか！？」
ルーク「ウィ。危険は承知の上だよ。だが、どうか止めないでくれたまえ」
『いやいやいや止めますよ！！止める以外選択肢ないでしょ！！なんでまた急に…』
走り去ろうとするルーク先輩の寮服や荷物を掴み必死に止める。
第六章60＿スキンケア命→←第六章58＿オンボロ寮を後にして
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時間の止まったリス - 6章の新しいお話が解禁になりましたね! 今月末にも新しい章が解禁になります(☜何の話するか忘れた)。5章のお話にあったように、就職活動お疲れ様です。次の更新まで首を長くして、でも適度に(語彙力がしにました)待ってます！ (2022年3月4日 14時) (
レス) id: d39a98933d (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ほんぽんさん» あけましておめでとうございます！ここまで読んでくださり、ありがとうございます！新年が始まり、作者自身も忙しくなり更新が出来ない時期が度々出てくるかもしれませんが、頑張って続けていきたいと考えています。これからも応援をよろしくお願いいたします！ (2022年1月3日 23時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ほんぽん - あけましておめでとうございます☀️ 昨日から新年が始まりましたね。作者様も、今年もお体に気をつけてお話を作ってくれたら嬉しいです。応援してます! (2022年1月2日 9時) (レス) @page8 id: 36b84f5ade (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年12月30日 22時
