第三章 35＿この世界の摂理 ページ50
ソーマ「お前の体は妖精の力を借りて、奇跡を見せてるだけ。
魔法が無いお前は、妖精や精霊の力をまともに受けきれず
…寿命でその対価を無意識に払っている」
『寿命？』
ソーマ「お前の心臓がいたくなるのは、体からそういう信号が出ているからだ」
そっと心臓に触れる。
ドクドクと音を立てる心臓だが‥
その口ぶりだといつか止まると言っているようなものだ。
『…対価が必要だと言っていましたよね』
ソーマ「ん？あぁ、ノームにも言われたんだろ？…まぁ、シチューで収まったようだが」
ノーム【煩ぇ】
『……ソーマさんは…どうして、私の前に現われたんですか？
一体、何の目的があって……』
彼は顎に手を置き何かを考えている。
「まぁ、少しなら…」と彼は呟いた。
ソーマ「俺は、お前の先生になりに来た」
『…せ、先生？』
ソーマ「俺も…“あちら側”の人間だったからだ」
その言葉に驚いた。
あちら側、つまり…もといた世界だ。
ソーマ「だが、色々と理由があり…ここにずっといるんだ」
『…何年位ですか？』
ソーマ「ふふっ…聞かない方が良い」
……つまり戻れるためしはないのか。それを聞いて、どこかホッとした。
＿＿＿やっぱり、私は向こうに戻りたくないんだ。
ソーマ「そうそう、妖精について…先生たちから聞いたか？」
『…？』
ソーマ「妖精たちを見聞きすることが出来る人間が人攫いに会った事例だ」
『…魔法歴20紀の時ですね』
ソーマ「あぁ、よく勉強している。かつて遥かな昔とされていたが
………この時代にも、それが行う人間は貴重な宝石とされている」
『でも、授業で妖精を見る事が…わっ』
ノームがバ〜カと言いながら、目の前に降りてきた。
ノーム【そりゃ、見聞きだけだ。
お前等みてーにただの人間だった奴らが、
妖精・精霊に協力をお願いできる訳ねーだろ】
ソーマ「そう。だからおれたちのこの体質は特別なんだ。
故に、これを取り除くことは出来ない」
『出来ない？』
ソーマ「自然の摂理、魔法の摂理に従っているからだ。
だからこそ俺達はこの世界のルールに基づき、彼らの力を借りないといけない」
頭が混乱してきたので、ノートを取らせてもらった。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 来てと着てに関する誤字多いですよね……本当に申し訳ありません！ご指摘下さりありがとうございます！ (2021年2月28日 2時) (
レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 40ページ 成長期着てない ではなく 来てない ではないでしょうか?? (2021年2月26日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - モブ猫さん» 修正箇所の指摘ありがとうございました！所々修正していますが、まだ未修正の部分があるかもしれません。ご了承のほどお願いします！これからも宜しくお願いします！ (2021年1月3日 21時) (レス) id: 3f68f499ff (このIDを非表示/違反報告)
モブ猫 - 初コメ御許し下さい荒野の反逆者の話の中で何話かの話の中で一部キャラの名前が可笑しいです例えば99話目のジャックがジャオナになってますよ〜話の内容は面白くて好きなので続き頑張って下さい それでは失礼しました (2020年11月23日 2時) (レス) id: 54334c59bf (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 甲櫻さん» ご指摘ありがとうございます！誤字脱字が目立ちますので、細かい指摘はとても助かります！修正いたしました！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月20日 18時
