第三章 25_(恐い)リーチ兄弟 ページ40
彼の背から顔をのぞかせなければ良かった。
私達に迫っていたのはリーチ兄弟…嫌な予感がする。
ジェック「おや、どうなさったんです。暗い顔をして」
フロイド「あはは。ココ、イソギンチャクの群生地じゃん」
『……ど、どうも』
フロイド「アハハ、カクレクマノミみてー、かわい〜ギュッて、絞めていい?」
『ひっ…』
ジャック「やめろ」
近付こうとするフロイド先輩をガードしてくれるジャック君。
あ゛?とトーンが1テンポ下がったフロイド先輩を威嚇するジャック君。
正直、このガードはありがたい。
グリム「ふぎゃっ!出たな、そっくり兄弟!」
ジェイド「何か、悩み事を抱えているようにお見受けしますが」
エース「どっかの誰かさん達に、散々こき使われてちょ〜困ってまーす」
フロイド「あはっ、契約違反したイソギンチャクが何か言ってる〜
お前らは文句言える身分じゃねぇんだよ。黙ってろ」
ニコニコして飄々と答えていた声が、ワンテンポまた下がった。
しかも、目笑ってない真顔だ。
グリム「ヒ、ヒェ……また絞められる〜」
グリム君は涙目になりデュース君の背に隠れる。
また、という事は…もう何度か絞められたのだろう。
それは心中お察しする。
ジェイド「僕が話しかけているのはイソギンチャクではなく、貴女です。
オンボロ寮の監督、Aさん」
『……は、はい!?』
名指しされ、更にジャック君の背に隠れてしまう。
フロイド「なぁに、エビみたいにビクッと後ろに下がっちゃって。
エビ………ん〜、小さいから小エビちゃんかなー」
先程はカクレクマノミと言われたのに、今度は小エビ……。
しかし……本当に大きいなこの2人。
デュース「先輩たちに比べればたいていの生徒は小さいと思います……」
エース「このデカさで2人いると迫力ありすぎだよな……そりゃAが小さく見える筈だ」
『小さいは余計。成長期来てないだけだから』
ギロッと2人を睨むと、2人はさっと目を逸らす。
こいつ等…やっぱりもう無視してやろうかな。
その時、背に隠れていた私をジェイド先輩の方がのぞき込んできた、
ジェイド「Aさんは先日、
リドルさん達と一緒にスパイごっこを勤しんでいたようなので、
僕らのことはよくご存知かもしれませんが改めましてご挨拶を。
僕はジェイド・リーチ。こっちは双子のフロイド」
フロイド「どーもぉ、フロイドでーす。よろしくねぇ、小エビちゃん」
『よ、よろしくお願いします』
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 来てと着てに関する誤字多いですよね……本当に申し訳ありません!ご指摘下さりありがとうございます! (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 40ページ 成長期着てない ではなく 来てない ではないでしょうか?? (2021年2月26日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - モブ猫さん» 修正箇所の指摘ありがとうございました!所々修正していますが、まだ未修正の部分があるかもしれません。ご了承のほどお願いします!これからも宜しくお願いします! (2021年1月3日 21時) (レス) id: 3f68f499ff (このIDを非表示/違反報告)
モブ猫 - 初コメ御許し下さい荒野の反逆者の話の中で何話かの話の中で一部キャラの名前が可笑しいです例えば99話目のジャックがジャオナになってますよ〜話の内容は面白くて好きなので続き頑張って下さい それでは失礼しました (2020年11月23日 2時) (レス) id: 54334c59bf (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 甲櫻さん» ご指摘ありがとうございます!誤字脱字が目立ちますので、細かい指摘はとても助かります!修正いたしました! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月20日 18時