第二章 100_ノームの対価 ページ12
レオナ先輩のお腹から降りて私の前へ来るチェカ君。
しゃがみ込み、チェカ君の顔を覗き込む。
チェカ「おねーちゃん、頭大丈夫?」
『あ…うん、大丈夫だよ』
チェカ「ほんと?僕が魔法かけてあげる!いたいのいたいのとんでけー!」
…これは可愛い。痛み吹っ飛んだ気がする。
『凄いね、痛くなくなったよ』
チェカ「でしょ〜?」
可愛いなぁ、とチェカ君の頭を撫でる。
ふと、ベッドで不服そうな顔しているレオナ先輩を見る。
『…時の流れって怖いな‥チェカ君、駄目だよ。怠惰に過ごしちゃ』
レオナ「俺を見て言うな!」
ラギー「プッハハハ!!Aちゃん、マジおもしろ!!」
レオナ「ラギー!テメェ!!」
__……
その後、お付きの人達が慌てた様子で保健室に駆け込んできて、チェカ君を連れてった。
漸く静まった保健室に一同ホッとする。
ラギー「プッ…レオナおじたん…っ」
エース「いやー、マジで…ふっ、くっ…」
レオナ「……“俺こそが飢え、俺こそが乾き…お前から明日を」
『ここでユニーク魔法やめて下さい』
ジャック「アンタ、オーバーブロットしたばかりだろ」
魔法を使おうとするレオナ先輩を抑え、ホッと息を吐く。
レオナ「…A。お前、その心臓どうした」
『え?』
ラギー「あぁ、そうだ…普通通りッスけど、さっきあんなに苦しそうだったじゃないッスか」
ジャック「どっか病気なのか?まさか…妖精が関係して」
レオナ「あ?妖精?」
ジャック「こいつ、妖精や精霊に好かれる体質みたいで…それが影響を及ぼしてるんじゃないかって」
ある意味あり得るかも…と、白蜜結晶を握りしめる。
『心臓は小さい頃、手術して直したんですけど…その後遺症かなって』
ラギー「後遺症にしちゃ、重症ッスね」
『……正直、妖精や精霊が見えてから…痛みが増したので…それかと』
エース「でも、妖精を見えるとか、話すとか、防ぐのは無理だし…」
デュース「もしかして…妖精の力を借りて、、オーバーブロットしたリドル先輩やレオナ先輩を止めたから?」
グリム「…あ!そう言えば、アイツ!どーすんだよ!」
グリム君が声を上げる。あーそうだノームだ。
『…対価、どうしよう』
レオナ「対価?」
『えっと……実は……』
すると、保健室に置いてあった植木鉢の土が浮き上がった。
それと同時にジャック君が「うわっ!?」と声を上げる。
その声に驚いて彼を見ると…彼の頭にノームが乗っかっていた。
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ALICE(プロフ) - 麗さん» 来てと着てに関する誤字多いですよね……本当に申し訳ありません!ご指摘下さりありがとうございます! (2021年2月28日 2時) (レス) id: a3dd506789 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 40ページ 成長期着てない ではなく 来てない ではないでしょうか?? (2021年2月26日 23時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - モブ猫さん» 修正箇所の指摘ありがとうございました!所々修正していますが、まだ未修正の部分があるかもしれません。ご了承のほどお願いします!これからも宜しくお願いします! (2021年1月3日 21時) (レス) id: 3f68f499ff (このIDを非表示/違反報告)
モブ猫 - 初コメ御許し下さい荒野の反逆者の話の中で何話かの話の中で一部キャラの名前が可笑しいです例えば99話目のジャックがジャオナになってますよ〜話の内容は面白くて好きなので続き頑張って下さい それでは失礼しました (2020年11月23日 2時) (レス) id: 54334c59bf (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 甲櫻さん» ご指摘ありがとうございます!誤字脱字が目立ちますので、細かい指摘はとても助かります!修正いたしました! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月20日 18時