第五章 237＿過保護 ページ47
ヴィル「関係者パスを渡しておくから、会場に入る時にはつけてちょうだい」
『分かりました。どのくらいにコロシアムにつけばいいですか？』
ヴィル「12時から始まるリハの時間には、コロシアムの中についていて。いいわね」
『はい』
ヴィル先輩から関係者パスを受け取り、それを胸元に下げる。
グリム君の紐…ちょっと長いから後で調整しないと。
エース「えー、いいな。俺も文化祭回りたい」
カリム「オレも、オレも！」
ヴィル「アンタ達はダメに決まってるでしょ！アタシの話聞いてた？」
文句言う2人の襟首をつかみ上げたヴィル先輩。
ヴィル「文化祭は2日間あるんだから、遊ぶのは2日目になさい。
今は『VDC』のステージに集中して。さ、最終確認始めるわよ！」
残念がった2人を含め、皆ヴィル先輩の言葉に従っていく。
『私達は行こうか』
グリム「そうだな」
邪魔にならないようにオンボロ寮を出ようとした時、エース君やデュース君から呼びかけられた。
エース「A、ちゃんと防寒着着て行けよ」
デュース「そうだ、風邪をひいちゃ元も子もないからな」
『…え、あ…わ、わかってるよ』
エース「その間は忘れてただろ。ちゃんと着て行けよ」
『は、はい』
あの事を伝えてから２人が余計に私の体調を気遣うようになっている気がする。
今すぐ体調が悪くなるわけじゃないと伝えているのに、なぁ。
『私は大丈夫だから、2人とも最終確認戻って』
エース「へーへー」
デュース「何かあったら連絡しろよ」
エース「そーそー、お前はトラブルメーカーなんだからさ」
君らに言われてもな、という言葉を飲み込み、今度こそ談話室を出た。
＿＿＿……
ステラ【…ん】
『ん？ステラ…あ』
部屋に取りに行こうと思っていたコートと、エース君、デュース君から貰ったマフラーと手袋がステラの腕の中にあった。態々取りに行ってくれていたのか。
そのまま流れるように、私につけてくれて、グリム君にはいつの間に用意したのか、青色の小さいマフラーをつけてくれた。
グリム「おっ！オレ様の分もくれんのか！」
『ありがとう、ステラ』
家事妖精のステラは文化祭期間であっても家から出ることは出来ない。
ちょっと残念だけど…仕方がない。
『お土産になるようなものがあれば買って来るよ、行ってきます』
いってらっしゃい、というように微笑み、手を振るステラ。
グリム君と共に手を振り返し、オンボロ寮を出た。
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ALICE(プロフ) - ??ただのアニメ好き★さん» ありがとうございます！！もう少しでオリジナルから本編へいけそうです！今後とも応援よろしくお願いします！！ (2021年6月6日 21時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
??ただのアニメ好き★(プロフ) - 本当に毎度毎度御話が素敵で面白いです！裏側から静かに静かに応援しています！体調にお気をつけて頑張ってください！ (2021年6月6日 8時) (レス) id: 07e5d6fa1a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ねぎ。さん» ありがとうございます！！就活事態もまだまだ不安だらけでこちらの方に作品を投稿できるか不安になりつつありますが、なるべく頑張ります！今後ともよろしくお願いします！ (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 竜胆の瞳さん» すぐに返信ができずすいません！そのように褒めていただいて光栄です！全然更新が出来ておらず申し訳ありません。今後ともこの作品のことをお願いします！ (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ。(プロフ) - 応援しています！！就職活動に負けないでください！！いつでも待ってます！！ (2021年5月15日 0時) (レス) id: 3e04e97b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年4月12日 0時
