第五章 234＿〜In a dream �� 〜 ページ44
ASIDE
＿＿＿私は、再び夢を見た。
目の前に広がるのは、オンボロ寮の自室ではなく、まるで地下室のような薄暗い場所だった。
＿＿『カビ臭い部屋…』
目にまで染みてくるカビ臭さ、それに混じって薬品のような臭いが鼻に残る。
薬品の臭いをたどると、部屋の中央に大釜があった。
その前には黒い装束をまとった、醜い老婆…以前の夢に見た老婆だ。
〈魔女〉リンゴを液にたっぷり浸し
食べれでば誰でもこのような姿に
あの白雪姫が
おもわず食べたくなるように〉
グツグツと不気味な液体を煮詰める大釜から、林檎摘まみ上げる老婆。
禍々しい液体から取り上げられたリンゴは一瞬、髑髏のような模様が浮かび上がったが、
老婆が「赤くおなり」と呪文をささやくと、美味しそうな真っ赤な林檎へと変化した。
〈魔女〉食べるかい？ ハッハハハッ
傍にいた黒い烏に林檎を向けるが、烏はビクリと羽を動かし、壺の中に逃げる。
その様子を笑いながら、林檎をしきりに撫でる老婆。
〈魔女〉どうしたら生き返るかも…調べておかなければ
そう踵を返し、分厚い書物を捲る。
骨のように細い指で、そのページの文字をなぞる。
〈魔女〉恋人のキスかい バカな！
笑いながら吐き捨て、書物を乱暴に閉じた。
〈魔女〉心配いらない
あの子を死んだと思い 生きたまま埋めるじゃろう
機嫌よく言いながら色鮮やかな林檎が入っている籠の中に毒林檎をいれた。
そして、傍の水路につかせていた小舟に乗り込み、自らの手で漕ぎ始めた。
〈魔女〉生き埋めじゃあぁぁ
ハッハハハハハ……！
水路の中に老婆の笑い声が木霊する。
闇に消える老婆、その中＿＿真っ赤な毒林檎のみが、闇の中に残り続けた
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ALICE(プロフ) - ??ただのアニメ好き★さん» ありがとうございます！！もう少しでオリジナルから本編へいけそうです！今後とも応援よろしくお願いします！！ (2021年6月6日 21時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
??ただのアニメ好き★(プロフ) - 本当に毎度毎度御話が素敵で面白いです！裏側から静かに静かに応援しています！体調にお気をつけて頑張ってください！ (2021年6月6日 8時) (レス) id: 07e5d6fa1a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ねぎ。さん» ありがとうございます！！就活事態もまだまだ不安だらけでこちらの方に作品を投稿できるか不安になりつつありますが、なるべく頑張ります！今後ともよろしくお願いします！ (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 竜胆の瞳さん» すぐに返信ができずすいません！そのように褒めていただいて光栄です！全然更新が出来ておらず申し訳ありません。今後ともこの作品のことをお願いします！ (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ。(プロフ) - 応援しています！！就職活動に負けないでください！！いつでも待ってます！！ (2021年5月15日 0時) (レス) id: 3e04e97b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年4月12日 0時
