第五章 228＿迫りくる未来 ページ37
エース「……し、ぬって」
デュース「な、なんで…ど、どこか悪いのか？だ、だったら…病院に！」
ソーマ「そういう身体的とかの問題じゃないんだよ」
動揺する2人にそういい「あとは俺が説明する」と私の隣に立つ。
ソーマ「Aがいた世界は魔力の欠片もない世界だ。魔法は物語上にしかない奇跡と言われている。それに対してこの世界はどうだ？ 魔力に溢れているだろ」
そう言うとソーマさんは下に積もっていた雪を魔力で動かし、雪だるまを作り上げた。
ソーマ「普通じゃ考えられない奇跡を起こす。そのため、この世界には至る所に魔力が分泌されている。普段吸う空気すらも、魔力の一部だ」
エース「それとこれと…こいつがそうなることに何の関係が…！」
ソーマ「元々ある存在として生まれたこの世界の住民と、0の状態でこの世界に来たA。
つり合いが取れないのが分かるだろ？」
デュース「つ、つりあい？」
エース「…！ まさか……っ」
デュース君は首をかしげるが、エース君はその言葉に口噤んだ。
2人の対比を見て「わかりやく言ってやる」と言い、デュース君の名を呼ぶ。
ソーマ「デュース、“プワゾン・ドレイク”を知っているかい？」
デュース「え……えーっと…ど、毒を主食にする………蛇！」
ソーマ「惜しい、竜だ。
奴らの生息地【毒霧島】には猛毒のガスが島中を覆っている。だが、主食が毒である奴らには何の問題もない。当然、奴らから生まれる子にもその遺伝が伝達される為、毒に侵される事はないだろう」
デュース「は、はぁ…そ、それがどうして…」
ソーマ「前提を置こう。ここでただの人間がその島にいたら…どうなると思う？」
デュース「そ、そんなの毒に………っ！？」
ソーマさんが言いたい事の意味が分かったのか、デュース君は目を見開き、口を押える。
その様子を見たソーマさんが「そう、死ぬんだよ」と無情にも告げる。
ソーマ「これは医学の問題じゃない。 Aは魔力を受け止める体のつくりをしていない。外側からは防衛魔法で防げたとしても、内側から破壊されれば終わりだ」
魔力があふれるこの世界、呼吸すること自体が少量の毒を摂取しているのと同じだと、彼は私に告げた。そんな中、妖精の祝福だのオーバーブロットだの受けていれば…寿命が短くなる筈だ。
それを聞いて、やっぱりと思ってしまった自分もいるけども…。
第五章 229＿話は最後まで聞きましょう→←第五章 227＿もうすぐ＿＿＿
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ALICE(プロフ) - ??ただのアニメ好き★さん» ありがとうございます！！もう少しでオリジナルから本編へいけそうです！今後とも応援よろしくお願いします！！ (2021年6月6日 21時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
??ただのアニメ好き★(プロフ) - 本当に毎度毎度御話が素敵で面白いです！裏側から静かに静かに応援しています！体調にお気をつけて頑張ってください！ (2021年6月6日 8時) (レス) id: 07e5d6fa1a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ねぎ。さん» ありがとうございます！！就活事態もまだまだ不安だらけでこちらの方に作品を投稿できるか不安になりつつありますが、なるべく頑張ります！今後ともよろしくお願いします！ (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 竜胆の瞳さん» すぐに返信ができずすいません！そのように褒めていただいて光栄です！全然更新が出来ておらず申し訳ありません。今後ともこの作品のことをお願いします！ (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ。(プロフ) - 応援しています！！就職活動に負けないでください！！いつでも待ってます！！ (2021年5月15日 0時) (レス) id: 3e04e97b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年4月12日 0時
