第五章 196_一名様、来店 ジェイドSIDE ページ4
__モストロ・ラウンジ
ジェイド「フロイド。今までどこに…おや?」
フロイド「あ、ジェイド〜 A、ご案内してきたよ〜♡」
厨房のシフトに入っている筈のフロイドが見当たらず、アズールと共に舌を巻いていたら、片割れがひょっこりと帰ってきた。可愛らしいお客様を連れて。
ジェイド「これは、これはAさん。ようこそ、モストロ・ラウンジへ」
『えっと、お邪魔します』
ジェイド「VDCの期間中はバイトは大丈夫だとお伝えしたんですが…フロイドがどうやら無理を言ったようですね」
『いえ、その…今日は』
フロイド「Aはねぇ、アズールにお話があってきたんだよ〜
だから俺が連れてきたんだぁ」
ジェイド「アズールに? 契約……というわけではなさそうですね」
視線をさ迷わせ、いつもと様子が違う彼女。
フロイドが無理やり連れてきた…というよりも、本当に気を使って連れてきたんだろう。
ならば…アズールと話す時間までの間は、一お客様として心を休めてもらわないと。
ジェイド「わかりました。アズールは今事務仕事に追われているので終わり次第、VIPルームへお通しいたします。こちらへどうぞ。
フロイドは厨房のシフトに入ってくださいね」
フロイド「えー、俺もAとゆっくりしたかったのにー」
ジェイド「今日はランチメニューが多いんです。貴女がいないと回らない」
フロイド「は〜い。じゃ、またね、A」
Aさんの頭を名残惜しそうに撫でて、厨房のほうへ歩いて行った。
これで、厨房の方も少しは落ち着くだろう。
フロイドの機嫌が変わらない間にAさんを席へ移動させる。
ジェイド「いつものアイスティー、お持ちいたしますね」
『お願いします…』
ジェイド「少々お待ちください」
彼女がいつも頼むアイスティーの注文を取り、厨房へ赴く。
エプロンを着用しているフロイドの姿を見つけて、近づいた。
ジェイド「で、どうしたんですか。彼女」
フロイド「やっぱりわかるよね」
ジェイド「当然でしょう。いつもの覇気が全く感じられません。
貴方の事です。大方、先に聞き出しているんでしょう?」
「流石ジェイド〜」と茶化す、フロイドを置いてアイスティーを準備しつつ、耳を傾けた。
___……
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ALICE(プロフ) - ??ただのアニメ好き★さん» ありがとうございます!!もう少しでオリジナルから本編へいけそうです!今後とも応援よろしくお願いします!! (2021年6月6日 21時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
??ただのアニメ好き★(プロフ) - 本当に毎度毎度御話が素敵で面白いです!裏側から静かに静かに応援しています!体調にお気をつけて頑張ってください! (2021年6月6日 8時) (レス) id: 07e5d6fa1a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ねぎ。さん» ありがとうございます!!就活事態もまだまだ不安だらけでこちらの方に作品を投稿できるか不安になりつつありますが、なるべく頑張ります!今後ともよろしくお願いします! (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 竜胆の瞳さん» すぐに返信ができずすいません!そのように褒めていただいて光栄です!全然更新が出来ておらず申し訳ありません。今後ともこの作品のことをお願いします! (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ。(プロフ) - 応援しています!!就職活動に負けないでください!!いつでも待ってます!! (2021年5月15日 0時) (レス) id: 3e04e97b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ALICE | 作成日時:2021年4月12日 0時