第五章 218＿最悪な悪夢 エースSIDE ページ27
今でもたまに夢に見る。
ホリデーの時、アイツが見せたあの光景を。
吐き出される血、苦しんで目を開けないA。
何度も名を呼び掛けても、返事をしてくれない。
どんどん体が冷たくなって次第に動かなくなっていく。
そんな、最悪な悪夢。
エース「……んなに、頼りねぇかよ」
なんで、こうなるんだよ。
ただ、守られていてほしいんだ。
俺ら男よりも力何てないのに。
強く握ったら折れちまう位細いのに。
自分の弱い所なんて、魅せようとしないのに。
エース「………何で、アイツはいつも前にいようとすんだよ」
グリム「っ……」
デュース「エース…」
情けねぇ。
あぁ、ほんとにダサイ。
つーか、なんで俺がAの為に悩まないといけないんだよ。
なんかあほらしくなってきた。
いつの間にか俺らの周りにはグリムとデュースしかいない。
ま、それはそれでありがたいけど。
グリムを降ろして髪を搔きむしる。
2人が黙りこくるのが耐えきれないので、少し大きめに溜息を吐いた。
エース「…ほんと、苛々する」
＿「そら、青春してる証拠だろ。若いっていいなー、俺もお前ら位の頃は悩んだ、悩んだ」
エース「うっせ、オッサン……て、ソーマさん！！？」
真横から声が聞こえたのでバッと振り向くと、ソーマさんの顔があった。
2人も気づいてなかったのが悲鳴上げてる。
ソーマ「そんな叫ぶな、失礼だろ」
エース「アンタ！！神出鬼没過ぎるだろ！」
デュース「い、いつから聞いて…」
ソーマ「ん？…ん−っと…ゴホン。“今日も疲れたな…”辺りからかな」
デュース「僕からってことは…最初から！？で、でも姿は見えなくて…」
ソーマ「透明化の魔法を使って、後ろからコッソリとついてきてたんだ。
ま、そのせいであの狩人の子とバイパーの子には怪しまれて先に帰られたんだが」
え、嘘。
俺らに気を使ったんじゃなくて、ソーマさんの気配が怪しかったから！？
てか、気づいてたなら言ってよ！！
ソーマ「悩んでいるな、青少年」
エース「っ……なんなんっすか！！アンタも！どーせ、アンタがなんかやったんでしょ！」
ソーマ「うん」
エース「隠さなくても…って、アッサリ認めた！？」
ソーマ「俺隠せ何て……いや、ごめん、最初に言ったわ」
アハハと笑うソーマさん。
何か、もう色々と疲れる、この人。
第五章 219＿彼女の善意 エースSIDE→←第五章 217＿いつも遅すぎる エースSIDE
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ALICE(プロフ) - ??ただのアニメ好き★さん» ありがとうございます！！もう少しでオリジナルから本編へいけそうです！今後とも応援よろしくお願いします！！ (2021年6月6日 21時) (
レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
??ただのアニメ好き★(プロフ) - 本当に毎度毎度御話が素敵で面白いです！裏側から静かに静かに応援しています！体調にお気をつけて頑張ってください！ (2021年6月6日 8時) (レス) id: 07e5d6fa1a (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - ねぎ。さん» ありがとうございます！！就活事態もまだまだ不安だらけでこちらの方に作品を投稿できるか不安になりつつありますが、なるべく頑張ります！今後ともよろしくお願いします！ (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - 竜胆の瞳さん» すぐに返信ができずすいません！そのように褒めていただいて光栄です！全然更新が出来ておらず申し訳ありません。今後ともこの作品のことをお願いします！ (2021年5月27日 15時) (レス) id: 3b90083b4f (このIDを非表示/違反報告)
ねぎ。(プロフ) - 応援しています！！就職活動に負けないでください！！いつでも待ってます！！ (2021年5月15日 0時) (レス) id: 3e04e97b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ALICE | 作成日時：2021年4月12日 0時
