〈ツイステ〉 ねじれた世界の御伽噺 第十六幕

第五章 195＿ご案内〜　フロイドSIDE ページ3

フロイド「アズールと会うの、いや？」

『………リドル先輩に言われたんです。皆の話を聞くと言いって』

フロイド「アハハ、金魚ちゃんらしいね〜いいんじゃない？それでAがすっきりするならさ。俺もしょうーじき気にしてないし」





あん時はめちゃくちゃ面倒くさい事になったし、アズールはダサかったし、大変な目にあったし、色々最悪だった。


けど、別にそれでもいいかなと思っちゃったんだぁ。



フロイド「最後はAがアズールを元に戻してくれたんだからさ」

『……契約書を破棄させておいてですか？』

フロイド「俺やジェイドは別に、契約書なんかなくったってアズールが面白くて凄ぇ奴だって知ってるし。稚魚がいくら強がろうが、アズールに敵うわけねぇーんだよ……あ、飛行術以外」

『それは言わなくていいと思いますよ』





アズールの飛行術面白ぇんだ〜ほんんと数センチしか浮かばねぇの。
ま、俺もジェイドも似たり寄ったりなんだけどね。



フロイド「Aが何怖がってるか知んないけどさ、アズールはアズールのままだし。
苦しがってたアズールを助けたのは、Aなんだから…ちょっと位、緩んでも大丈夫なんじゃないの？」

『………そう、ですかね』

フロイド「うん。そういうことで、モストロ・ラウンジいこ。アズールもいるから」





そっとAを地面に卸して、手を差し出す。
伸ばすのを迷ってたみたいだけど、ゆっくりとちっちゃい手を俺の上に乗せた。


稚魚つぶすみたいにギュッてやったら、Aは壊れちゃうだろうから、優しく握ってあげた。俺ってえらくね？




フロイド「そんじゃ、一名様ご案内〜♡」
『鏡の前で言いますか、それ』




ずっとこわばってたAの顔が、ちょっとだけ柔らかくなった。

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