第二章 30＿ピリウィギン ケイトSIDE ページ40
リドル「……素直に礼が言えなくなった」
『ま、まぁまぁ』
グリム「凄ぇ花の匂いするゾ」
『グリム君も見えるの？』
ケイト「モンスターは人間とは聴覚も視覚も違うからね、味覚も違うし」
エース「あのー、さっきから何見て話してるんすか？」
デュース「何かいるんですか？」
ゴーグルも着けていない2人はこの妖精たちが見えないんだ。
『…そういえばクルーウェル先生が、私に触れたら見えるようになるって…』
ポンと2人の肩に手を置く。不思議そうな2人だが、妖精たちを確認して「うわぁ！？」と声を上げた。
ケイト「へー、魔法使えないのに妖精に好かれるって、凄いね！あとめっちゃもったいない」
『それ皆から言われます…あのお願いがあるの……えーっと』
リドル「この子達は【ピリウィギン】という名を持つ春の妖精だ」
ケイト「ハーツラビュルの薔薇の木によく隠れているけど…俺等が声掛けても中々来てくれないんだ〜」
『…えっと…お願いが…っ』
と、話す前に「待って」と止められる。
【妖精だったらその場に居合わせているから、
犯人を見ているかもしれない。
だから探して欲しい…でしょ？】
『……そ、そう』
話が早いけど、また怖い。
するとピリウィギンの1人が私の指にしがみついた。
【じゃあ遊びましょう】
『遊ぶ？』
【Aと遊びたい。遊べないなら対価を頂戴】
『……遊ぶって』
かくれんぼとか鬼ごっことか？
流石に単純かな……まぁ、遊んで探してくれるなら…。
『わ、わかった、じゃあ……っ！』
ケイト「ダメだよ」
いいよ、と言おうとした時、ケイト先輩に口をふさがれた。
え、と彼の顔を見ると、今までにない位真剣な表情をして、妖精たちを見ていた。
＊＊＊＊
ケイトSIDE
ピリウィギンに遊ぼうと言われ、承諾しようとしたAちゃんの口を咄嗟に手で塞ぐ。
塞がれたAちゃんは何の事か分からずアタフタしている。
ケイト「それは、駄目だよ。Aちゃん」
『え？』
キョトンとした顔を浮かべるAちゃん。
無防備で可愛いなぁ〜と思うけど、今はそんな軽口言ってる場合じゃない。
ケイト「さっきトレイにクッキーあげてたけど、残りある？」
『…あ、はい』
ケイト「それを渡してあげて。きっとそれが対価になるから」
俺の言葉にピリウィギン達がムッとした顔をした。
特に人間を害する妖精じゃないけど……やっぱ気に入ったものは手元におきたいんだなぁ。
第二章 31＿妖精の対価 ケイトSIDE→←第二章 29＿ケイトの情報網
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 386人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
【ツイステ】割とどうでも良くない！��
誕生日プレゼントに黒き馬車の乗車券貰いました。4【ツイステ】
【twst】男に勘違いされて評判悪いとはどういうことだ。【ツイステ】3！
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ALICE(プロフ) - ミツキさん» コメントありがとうございます！文章はまぁまぁ書けると思うんですが、作者は絵が大の苦手です！ましてツイステッドワンダーランドのように作画能力高い絵にはとても手が届きません！申し訳ありませんが、絵はご勘弁をお願いします…_(._.)_ (2020年11月29日 18時) (
レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - みう。さん» コメントありがとうございます！拙い文章ばかりなのにそんな事を言って頂けるのは光栄です！ですが、今の所本を作れるほど作者には余裕はございません…お言葉だけ嬉しく思います<(_ _)> (2020年11月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ミツキ - とっても面白いです。出来ればイラストを描いてください。 (2020年11月22日 22時) (レス) id: ec419398fd (このIDを非表示/違反報告)
みう。 - すっごくおもしろかったです！！もう本出して欲しいレベルで！(笑) 毎日読むのが楽しみになってます！ (2020年11月12日 8時) (レス) id: 54b4a4180f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 細かい修正指摘を下さりありがとうございます！修正いたしました！不備が目立ちますが今後ともよろしくお願いいたします！！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ALICE | 作成日時：2020年7月17日 2時
