第二章 8_売り子のゴースト ページ17
クルーウェル「学園内には善からぬものを阻む結界がある。しかし、強い精霊や妖精の類はそれすらも破る事もある。同寮の駄犬とは肌身離れずにいることを薦める」
「では、授業を再開する」と、教科書のページを再度言うクルーウェル先生。私も落ちていた教科書を拾いあげ、授業へと意識を集中させた。
やっぱり、この間のドリューは私を連れて行こうとしたのか。
じゃあ、そのドリューを退かせたあの人は、誰だったんだろうか…。
**
2限目が終わり、実験室を出て、教室に向かう。
あの3人、課題終わってるかな?
ジャック「おい、大丈夫か」
『あー、大丈夫。何か…色々と考えちゃって』
教室に戻る際、チラチラと周りを見るが、妖精達はいない。
ジャック「今はいるのか?」
『ううん、今は見えない』
ジャック「それ、いつもの奴等も知ってるのか?」
『エース君達は……話してないね』
ジャック「お前なぁ」
『だ、だって…その…ちゃんと見えるようになったのが、今日からだから』
ガシガシと頭を掻くジャック君。ああ、物凄く呆れられている。
ジャック「お前、何か抜けてるし……色々と危ねぇな」
『いや、それほどでも』
ジャック「一切褒めてねぇからな…‥‥‥‥ほんと、色々と気を付けろよ」
『心配してくれてるの?』
ジャック「なっ!?ち、違う!き、気が抜けすぎだって言って…て、ニヤニヤするな!」
口ではこう言っているけど、耳と尻尾凄いピクピクしているんだよなぁ。
獣人って気持ちが隠せないのか…何か面白い。
そうこうしている間に教室の前に到着した。
ジャック「たく‥散々笑いやがって」
『ふふっ、ごめんね』
ジャ「……じゃあな」
『うん、またね。今日はありがとう』
私がA組に入ったのを見届けて、彼もB組の方へ歩いて行った。
ほんと、真面目でいい子だよな‥…。
**
_______________大食堂
漸く、お昼休みになったので、大食堂へ訪れた。
グリム「ゔ〜。トレインセンセーはオレ様を眠らせる魔法を使ってるとしか思えないんだゾ。
どんなに抗っても眠気に負けちまう!テストも散々だったし」
『それは自業自得』
デュース「お前、開始5分で眠っていただろう。抗えていないぞ」
エース「あれ?なんか今日やたらに食堂が混んでるな」
エース君の言う通り、いつもよりだいぶ混んでいる。一番混雑している部分を見ると、出店のようなものが出来てる。その売り子をしているのは……ゴーストさんだ。
386人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
【ツイステ】監督生の体液は、魔力を増強させる性質があるらしい。【短編集】
【ツイステ】魔に愛された少女はねじれた世界を生きる Event Story17
真白なプリンセス6【ツイステ】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ALICE(プロフ) - ミツキさん» コメントありがとうございます!文章はまぁまぁ書けると思うんですが、作者は絵が大の苦手です!ましてツイステッドワンダーランドのように作画能力高い絵にはとても手が届きません!申し訳ありませんが、絵はご勘弁をお願いします…_(._.)_ (2020年11月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - みう。さん» コメントありがとうございます!拙い文章ばかりなのにそんな事を言って頂けるのは光栄です!ですが、今の所本を作れるほど作者には余裕はございません…お言葉だけ嬉しく思います<(_ _)> (2020年11月29日 18時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
ミツキ - とっても面白いです。出来ればイラストを描いてください。 (2020年11月22日 22時) (レス) id: ec419398fd (このIDを非表示/違反報告)
みう。 - すっごくおもしろかったです!!もう本出して欲しいレベルで!(笑) 毎日読むのが楽しみになってます! (2020年11月12日 8時) (レス) id: 54b4a4180f (このIDを非表示/違反報告)
ALICE(プロフ) - エマさん» 細かい修正指摘を下さりありがとうございます!修正いたしました!不備が目立ちますが今後ともよろしくお願いいたします!! (2020年9月24日 17時) (レス) id: 8355c0cb19 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ALICE | 作成日時:2020年7月17日 2時